教育福島0006号(1975年(S50)10月)-041page

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中学校については、三十歳未満及び五十歳以上の教員の増加が目立ち、年齢構成の変化は全体の変化の状態に似ている。

高等学校については、四十歳以上五十歳未満の教員が減少の状態にあり、四十歳未満の教員を見ると、約六十パーセントで変化していないと考えられる。

次に、研修参加女子教員の年齢構成とその推移を見る。

女子教員については、三十歳未満の教員が約二十パーセントの一定推移を示し、四十歳以上の教員がやや増加の状態にある。

 

三、性別研修状況とその推移

研修参加教員の男女の構成はどのようになっているか、またその構成の推移はどうであるかを見る。

小学校教員の場合は、女子教員の研修参加が急激な増加を示し、ほぼ半数に近づいている。

中学校教員の場合も、女子教員の増加率は五・七七(小学校は七・一六)で小学校に近い増加の状態を示している。

高等学校教員の場合は、グラフが示すように、今後も、ほぼ一定状態で推移するものと考えられる。

 

四、県全体から見た研修状況の推移

県全体から見ると、研修参加教員は何パーセントで、どんな推移を示しているかを見る。その基礎となる県全体の教員総数は、昭和五十年四月一日現在の教諭の数とする。(小学校が七千五百四十五、中学校が四千八百十五、高等学校が三千九百四十である)

小学校の場合は、中学校の場合と比較すると、研修参加の機会は少ないがグラフはその機会が増加の状態にあることを示している。

高等学校の場合は、毎年教員総数の十パーセントに当たる教員が研修していると考えられる。

 

五、まとめ

ここまで、教育センターにおける研修状況を総合的立場で、その推移を見てきた。

この結果、研修参加教員についての年齢構成、男女の構成、研修参加の機会などの変移を明らかにすることができ、また小学校、中学校、高等学校の状況の違いも明らかになった。

そこで、これを基盤として、今後、研修種別ごとの分析・検討を行い、より効果的な研修ができるように、講座内容、研修方法などを決め、設備の充実を図る必要がある。

 

表3 女子教員の年齢別研修状況とその推移

表3 女子教員の年齢別研修状況とその推移

 

表4 性別研修状況とその推移

表4 性別研修状況とその推移 表4 性別研修状況とその推移

 

表5 研修状況の推移

表5 研修状況の推移

 

 

 


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