教育福島0011号(1976年(S51)06月)-043page

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討に資するための本年度第一回の教育広聴会が、六月十日、相馬郡鹿島町を会場に開催された。

「学校教育における指導活動を充実させるためには、教育の諸条件をどのように整えたらよいか」のテーマのもとに行われたが、参加者からは、多くの建設的でアイディアに富んだ意見がだされ、盛会のうちに終了した。

また、六月十八日には、第二回の教育広聴会が、県中地区の郡山市において行われた。

テーマは「豊かな人間形成を目指す生がい教育の一環として、幼児教育を振興させるにはどのような方策を講じたらよいか」であり、多くの実践家より、貴重な体験に基づく有意義な意見が多くだされた。

 

(県中地区教育広聴会)

(県中地区教育広聴会)

 

“高校総体”の準備すすむ

 

昭和五十三年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)夏季大会は福島県を主会場に十九種目、山形・岩手・青森の三県で六種目が開催されます。

 

○大会の目的

この大会は、高等学校教育の一環として、高等学校生徒に広くスポーツ実践の機会を与え、心身ともに健康な高等学校生徒を育成するとともに、高校生相互の親睦を図るものです。

本県においては、これを契機に高校生を中心とした体育スポーツの画期的な振興を期するとともに、体育施設の整備充実を図り、もって新しい時代に即応する体力・気力あふれる青少年の育成と、明るい県民生活の樹立に努めようとするものであります。

 

○ 大会のあゆみ

この大会は戦前「全国中等学校体育大会」として実施されていたものですが、戦後の学制改革により「全国高等学校選手権大会」として種目別に開催されるようになりました。昭和三十八年度の新潟県を中心とした大会より種目別大会を総合して、名称も「全国高等学校総合体育大会」と改め、夏期大会(二十五種目)冬季大会(四種目)に分けて開催され今日に至っております。

昭和四十七年、山形県を中心に開催された際には、本県においてバスケットボール競技ほか四種目を開催しております。

 

○大会の規模

夏季大会は、二十五種目に選手・監督・役員約三万五千人が参加して行われますが、本県では総合開会式と陸上競技を始め、十九種目に約三万人が県下十三市町村に相集い、国民体育大会を上回る規模の大会として実施されます。

 

○ 大会開催準備

昭和五十年六月に県準備委員会が発足し、準備委員会事務局も県自治会館内に設置され、準備事業を進めています。

すでに大会シンボルマーク及び大会テーマ(限りない力と豊かな心)も決定し、総合的な準備が着々と進められていますが、特に本年度には次にあげることがらについて重点的に推進しようと計画を立てております。

(1) 大会競技運営組織の充実

県準備委員会事務局も七名増員され総勢十二名となり、施設・式典・競技運営・選手強化・広報・宿泊交通等の係に分かれて準備事業を進めております。

開催市町村においても、競技種目開催のため準備委員会を発足させ、事務局が設置されることになっております。

(2) 大会競技会場の整備

県としては、既存の施設をできるだけ活用することを基本とし、今年度は県立高校体育館及び荻野漕艇場の整備等を重点事業として進めており、その他についても年次別に整備していく方針です。

競技種目開催市町村においては、市町村有施設の整備充実を図ることになっています。

(3) 選手の強化及び競技役員の養成

昭和五十一年度における選手強化事業については、県高体連と(財団法人)福島県体育協会の種目別競技団体が中心となって、県・地区ごとに合同練習・講習会・記録会・スポーツ教室等を実施し、スポーツの水準向上を図るとともに、スポーツセンター校(延べ百五校)、強化指定チーム・選手、県外合宿練習等を設けて選手の頂点強化を図ります。

競技役員の確保については、多数の役員を県内より養成するように努め、特に審判員については全国高体連・中央競技団体と協議し、各種講習会及び研修会、中央派遣等を実施し資格取得に努めます。

 

この大会を成功させるためには、参加選手・監督・役員はもちろんのこと、競技団体、競技開催市町村、学校関係者、関係機関等全県民の御理解と御協力が必要です。

全国より集う若人たちのために、ぜひ高校総体を成功させましょう。

 

 

 


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