教育福島0011号(1976年(S51)06月)-047page
わが校のほこり
いわき市立
上三坂小学校
わが校は、いわき市の北西阿武隈山系の高原(海抜五百六十メートル)に位置し小鳥のさえずり、カッコーの鳴き声が聞かれ、清い流れと緑と花に囲まれたすばらしい自然環境に恵まれ、閑静でまさに勉学にふさわしい環境といえる。
昭和四十九、五十年の二か年にわたり、文部省・県より「へき地教育研究校」の指定を受け、「少人数学級における学習指導法の研究」を主題として六十八名の児童と八名の職員で研究と実践に取り組んできた。わが校は山間へき地にあり、子供たちもいくつかの長所はあるが、物事をよく考え、積極的に学習に取り組む態度に欠け、交際範囲も狭く、望ましいコミュニケーションがなされず、難関だらけであったが、昨年十月ささやかな研究と実践の一端を公開し、子供たちの学習態度にも向上のあとがみられた。
冬期は降雪が多く、寒さが厳しいので、校庭の使用がほとんどできない現状である。この地域性にかんがみ、体育はもちろんクラブ活動の「部」の構成、年間指導計画作成にむずかしさはあるが、特段の検討を加え、児童の健康安全・体力の向上の重要性を再認識して、指導・実践に取り組んでいる。委員会活動は情操教育の一環として、各教科と関連つけながら、小鳥やこん虫の飼育、花の観察、一人一鉢運動など環境整備にも特に力をいれている。
(学校全景)
(シンクロファックスを使っての授業)
(飼育委員会の児童による小鳥のせわ)
(一人一鉢運動)