教育福島0013号(1976年(S51)08月)-034page

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わが市の社会教育

 

未来に生きる少年の育成

−「いわき市青少年行政施策計画」の策定−

いわき市教育委員会

 

少年教育の振興

 

今日の社会は、きわめて大きく変化し、そこに生活する人々は多くの問題に直面している。

少年をとりまく環境にも変容がみられ、二十一世紀へ胸ふくらむ少年の教育や活動にも多様化現象をもたらしつつある。

いわき市における少年教育においても、現況にとどまることなく、あらゆる行政施策で対応し、より高い少年教育振興を期すべきであるとフィードバックがなされている。

市行政各部局の青少年行政の施策情報の一元化を期すため、年度始めに「いわき市青少年行政施策計画」を策定し、全市的に少年教育施策をPRし、各関係機関の協力と理解を求め、積極的、かつ必要な献策をうけ実施している。

主として、次のような重点目標をたて、振興策を図っている。

 

1少年教育指導体制の確立

(1)ジュニア・リーダー学級振興

(2)青少年専門指導員による指導・助言・研究

(3)研修会の開催

2少年の校外生活指導

(1)少年の安全指導の徹底

(2)生徒指導の徹底

(3)野外活動の指導

(4)家庭生活における指導の強化

3少年教育事業の拡充

(1)少年教育事業の充実

(2)少年教育施設の整備拡充

 

4少年団体の育成と自主活動の促進

(1)少年グループ組織の育成助長

(2)余暇活用の指導

(3)少年のスポーツ活動の促進

(4)連絡協議会等の育成と活動の促進

 

5明るい社会環境づくりと補導活動の強化

(1)地域連帯意識の向上と健全な環境の整備

(2)児童の福祉施設と健全な遊び場の整備拡充

(3)少年の野外活動施設の整備拡充

(4)心身障害児指導の推進

(5)青少年の非行防止

 

少年教育の育成をめぐって

 

一、少年指導者の育成

少年の健全育成を図るにあたって、集団活動をとおして育成するための一要素として、指導者がまず必要である。即ち、少年集団を、少年によって指導する年少指導者のことである。いかにして養成し、団体に波及せしめるか大きな課題である。

ジュニア・リーダー学級を三学級開設し少年団体リーダーの育成と資質の向上を図っている。学級は、一学級五十名にとどめているが、参加希望の多い学級もあり、七十名を超えて、指導体制に悩むといったうれしい面もみられている。

全市的にみて、リーダー養成が地域的にかたよる傾向もみられるため、学級のほかに、年少指導者養成を実施している。

指導内容

(1)子供会班長の役割

(2)プログラムのたてかた

(3)メンバーとの交流

(4)スポーツ活動

(5)レクリェーション活動

(6)たのしいハイキング

(7)たのしいキャンプ

(8)科学活動

(9)たのしい工作

(10)奉仕活動

(11)安全教育

(12)ふるさとのあそび

(13)地域行事への参加等が主な内容である。

 

二、成人指導者の育成

子供の集団は、自然発生的なものが好ましいが、成人による指導もたいせつである。今、成人の指導者が少ないことも悩みの点である。

解決策として、成人指導者を多く養成することが急務で、指導・研修内容は、理論的指導、実技実習指導に焦点をあてて育成を図りたい。

成人を含むB・B・S、V・Y・S等の

 

 

 


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