教育福島0013号(1976年(S51)08月)-035page
少年指導のボランティア活動は、少年の団体・グループ活動をより発展させている。
三、校外安全指導の徹底
校外生活の安全指導として、スポーツ傷害保険、子供会の安全会保険加入を呼びかけ、また安全な遊びを指導している。
水難防止に対処する指導、救助技術習得、交通安全を実践する少年交通安全隊の結成、幼児交通安全クラブはほとんどの保育所・幼稚園で結成をみている。
四、環境緑化推進指導
市のグリーン作戦の一環として、学校をはじめ、公共施設の緑化を推進し、花いっぱい運動など実施し、特に緑の少年団の結成後の活動は活発である。
五、少年施設の開設と整備
少年がたのしく宿泊でき、自然接触や集団学習の場として、少年の家・山の家・海浜学校・ユースホステル・子供の村・交通公園・児童公園・サイクリングロード・児童科学館・子供図書館等の施設を整備し、利用者の立場にたって工夫・努力をしている。
いわき市青少年健全育成推進大会
六、子供会の組織強化
子供会は、全市的にみて約八○パーセントの結成を終えた。未結成の地域に呼びかけ、公民館を中心に部落へはたらきかけ、未組織解消を図り、少年団体育成と振興を図ることを目標としている。
七、少年スポーツ振興
少年のスポーツ愛好者の活動を推進するため、少年スポーツ施設・環境の整備をすすめている。
指導面では、スポーツ指導者の育成を図り、各種実技講習会に積極的に参加し、資格取得をはたらきかけている。
フットベースボールについては、統一的なルール指導を行うべきではないかとの問題を抱えているが、市子連が中心となり、対策を練っている。
八、少年と生活環境浄化
少年をとりまく家庭・社会の環境から、有害な要因を除き、更に共通理解を深めるため、少年と少年センター補導員との懇談会を開催している。
子供会では、少年教育の協力推進として、防犯作文コンクールを実施し、表彰・朗読発表を行っている。B・B・Sでは、社明運動の一環として中学生弁論大会を開き、少年教育に尽力している。
特に、少年の現在おかれている環境、心のあり方などの少年意識を知ることが必要ではないかという反省から、青少年専門指導員により、「いわき市の少年意識調査」を実施し、本年度も続ける。めだたないこうした調査から、少しでも少年教育の振興が図られることを期待して、基礎資料を整え、各関係機関の協力を得て、少年教育の全市民運動化への定着を期待している。
少年団体年少指導者研修会