教育福島0013号(1976年(S51)08月)-047page
わが校のほこり
いわき市
四倉小学校
潮の香ただよう校舎の全景
私たちの手で美しい海水浴場に
四倉は人口約二万。いわき市の北東部に位置し、古くから水産業・鉱業の町として栄えてきた。本校はその中にあって、百余年の歴史を誇っている。現在二十八学級、児童数一千五名。
本校は、昭和四十八・四十九年度の二か年にわたって、県教委から教育課程研究校(社会科)の指定を受け、主として地理的内容について研究を進めた。
それを要約すると、まず学習内容を統合的には握し、児童の能力の伸長等に応じて重みづけをする。一方「より少なく教え、より多く考えさせる」ことをめざして、授業の体質を、1)基礎的能力の育成、2)学び方の洗練3)授業過程の吟味等の視点から、改善を図ったものである。
現在は、これらの研究成果をふまえつつ、国語科・算数科を主対象として三か年の計画をたて研究に当たっている。そのめざすところは、「自ら問題を発見し解決しようとする児童」の育成であり、その根底に豊かな情操陶冶への思念がある。そして、それは本校の教育目標(1)真剣にとり組みやりとおす子供2)約束を守り他に迷惑をかけない子供3)心身ともに健康でたくましい子供の育成)の達成への道でもあると考えている。
この考えを基調として学年、ことにサブテーマを設け、意欲的に研究推進を図っているが、学年相互の交流や研究成果の共有化を、どのように図っていくかが一つの課題となりそうである。
船を見つめて……校内写生会
学校施役を利用した宿泊訓練