教育福島0013号(1976年(S51)08月)-046page
わが校のほこり
福島県立
相馬女子高等学校
校章をかたどる中庭
おひなさまと琴クラブ
相馬六万石のもと城下町には、男女の高校が各一校ずつ。それも昔から道路を間に仲よく向き合っている。その近代的な明るい方の建物が我が『相女』。創立の歴史は古く、今から約七十年前にさかのぼる。明治三十六年技芸の私熟“四行熟”として発足したというから、当時としては今の私立短大ぐらいの格だったのかもしれない。以後町立・郡立・県立へと、それも女学校から女子高校へと名称は変わったが、『相女』の愛称と、一貫した女子教育中心校としての性格だけは変わらない。ここから巣立って行った卒業生も四+五年度で一万名を超えた。個人的名声の持主は多くはないが、大半はよき家庭人として著名な夫君を世に送っている。
一方在校生の方は−。現在八学級一千余名。楽しげで屈託なく申し分のない理想的学園生活を満喫している。
そうなると気がかりなのが進学。現三年生、1/3の就職希望に対し、残り2/3が進学志望という表面の数字と、その中味との格差が目下本校の“泣きどころ”といえよう。この現状と、相馬特有の風土病にも似たノンビリズムに活を入れるべく(?)、五十一年度より相馬女子高は文部省指定による『教育課程開発研究校』とはなった。一方昨年度より、バレーボールと軟式庭球のスポーツセンター校でもある。知育体育両面において、未開発の余地大いにありと見込まれた期待たるや大きい、といわなければならない。
学園祭フィナーレ
バレー部練習風景