教育福島0017号(1976年(S51)12月)-008page
表2 (つづき)
昭和五十一年度“家庭劇場”「うたのひろば」二十公演終了
本年度の新規事業として、また、立県百年記念事業として、別掲二十町村で開催された昭和五十一年度家庭劇場”うたのひろば”は、延べ一万六千五百十人の人たちが、出演者とともに一時間半の楽しい時間を過ごした。
本事業は、本格的な芸術鑑賞の施設を有しない地域のかたがたにも、既存の施設を利用して、小規模であるが優れた生の舞台芸術を楽しく鑑賞していただく機会を提供し、豊かな家庭づくり、豊かな心の育成に役立てようと企画したもので、今年度は”うたのひろば”として、歌、ことばあそび、手品などを混じえたバラエティーショーを家族ともども鑑賞できるプログラムであった。
アンケートなどをとおして鑑賞者の声を聞いてみると、生の舞台芸術に接する機会の少ない人々にとって、毎年同種の行事の開催を希望するかたがたが圧倒的に多く、マス・メディアが発達している現在にあっても、この種の行事が持つ魅力に大きな意義を深め、今後の拡充が望まれる。(グラビア参照)
第二十九同県文学賞
本県文学界において、長い歴史を持つ県文学賞は、本年度で二十九回を迎え、県内の文芸愛好家から、百七十一編の応募があった。部門別応募内訳は小説三十四、詩六十四、短歌四十二、俳句三十一で、各部門にわたり、四十二編の青少年の応募があった。特に、詩の部門には、半数を越える三十五編の応募があった。
受賞作品は、表3のとおりで、いずれも本県文学の水準の高さを示す作品ばかりである。
なお、受賞作品を収録して、毎年刊行されている「県文学集」は、本年度は二月下旬に刊行を予定している。
「青少年芸術劇場」「こども芸術濠場」好評公演
子供、青少年に対し、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することにより、芸術鑑賞能力の向上と豊かな青操の涵養に資する趣旨で、文化庁が派遣する本邦一流の舞台芸術の鑑賞である「こども芸術劇場」と「青少年芸術劇
表3 第29同県文学賞受賞者一覧