教育福島0021号(1977年(S52)06月)-047page
わが校のほこり
いわき市立植田中学校
東校舎の全景
栄光への底辺(校内陸上競技大会)
本校は、旧植田中・山田中を統合、昨年、創立十周年をむかえ、千名余の生徒が「豊かな心情に満ち、学・体・気力の充実した生徒」をめざして励む古い伝統をもつ新進校と言える。
全職員も、その教育目標具体化に向かって、「本校教育三カ年計画」をうちたて、「日々の営み即研修。」「みんなできめて、みんなで実行。」をモットーに、毎日の教育活動を推進している。
その結果、従来、「素直だが、気力に欠ける」とされた、都会っ子的ひ弱さを払拭(しょく)。たくましく、特色ある生徒活動の片りんを見せはじめている。
各部活動、昨年度の成績も、その一例。雨天の直後も使用可能の一万三千平方メートルの校庭施設もさることながら、五百余の部員が流した汗と、涙は尊い。
その中から、陸上競技で市・県大会の男女総合優勝。庭球で県・東北二大会制はなど、特筆すべき栄光を手にしてきた。これらは、体育の日常化への全校努力と、校内陸上、駅伝、球技会等、全生徒参加行事の充実など、底辺にくい込む継続的営みの発芽であろう。
奉仕活動(小さな親切運動に参加)
先輩の作品をバックに美術クラブの創作
更に、「豊かな心情」への活動面でも、クラブ活動発表会、全生徒の、小さな親切運動への積極参加など、その傘を広げつつ、数々の善行表彰や放送コンクール連続入賞のような形で、地についた成果となってあらわれている。
そして、常に、この成果のうえに、何を加えうるか、全教師・生徒が、模索している。これが本校の姿である。