教育福島0023号(1977年(S52)08月)-035page
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つように努める)
(1) 郷土の歴史と文化財
四十分位の講義で自分たちのまちの歴史と、祖先の残した文化財について説明を聞き、その後若松城天守閣に実際に入って、いろんな資料を見学しながら、各自が見、聞きし、はだで感じた学習をとおし、これらに興味をもたせる。
(2) 班討議
各グループごとに分かれ、まだ経験の少ない討議の仕方について講義を聞き、その後グループごとに討議し、地域子供会での話し合いの持ち方を身につける。
キャンプ実習についての説明
(3) 指導児の心得
この講習会に参加する者たちが、地域子供会において、リーダーとしての役割等、指導児としての心のもち方を聞く。
(4) 野外ゲーム
夏休み等で子供会が活動する際に、会員同志が気楽にできる簡単な野外におけるゲームを中心に、すぐ実践できるよう、指導方法も取り入れて行う。
第二期生(一期のときに身につけたものを、より深く内容のある学習に努める)
(1) 子供会活動とプログラム
子供会はどうあるべきか、活動の仕方と、その際のプログラムの作り方等について話しを聞き、実際にプログラムを作成し、評価を加える。
(2) 楽しい野外活動1)
野外においての活動の種類、方法について説明を聞き、キャンプの実際として、テントの設営をし、キャンプに興味をもたせる。
(3) キャンドルサービス
指導児が宿泊をとおして、あとまでも記憶にのこるように、おごそかにローソクを使った儀式を取り入れ、また班ごとにスタンツを実際に行って、楽しいひとときを過ごせるように配慮したつどいを行う。
(4) 野外活動2)
子供たちどうしで、手軽にできる活動として、地図を使っての地図ハイクの説明、そのあと、実技として若松城を中心にポイントを設定して、実習する。
野外ゲームの風景
以上、短時間の講習会であるが、指導児がそれなりに、リーダーとしての自覚をもち、地域子供会において前向きの考えをもち、実際に子供会を盛り立てて活動するものが、一人でも多く成長してくれることを、信じつつ実施している。
これとは別に、二期生の修了者の中から、各自が指導児としての自覚をもち、もっと研修の場を求める者に対して、ジュニア・リーダー講習会を実施している。これは、九月から二月までに約十回、指導児講習会より、きめの細かい内容で行い、子供会活動の実践に協力できるようにする。
この講習会修了者は、中学生の上級生が多く、高校生になっても活動しており、本当の少年たちのリーダーとして位置づけている。
三、子供の森の建設事業
この事業については、広大な山林原野を、子供たちが自分たちの手で、創造し、作りあげるという考えで始めた事業である。
完成までには、約十年ぐらいの時間をかけ、子供たち自身が作る楽しみを味わいながら、少しずつ完成させるものとしたい。
まず、初年度は、キャンプ場の整理とスキー場の確保が行われ、毎年幾つかの施設を使う計画であり、全体的に完成時には、キャンプ場、スキー場、遊歩道、植物園、屋外音楽堂、冒険の森などの施設ができる予定である。
また、付属施設として、子供たちがいつでも研修できる研修管理施設ができることにもなっており、これが完成のときには、この子供の森で、子供会指導児講習会を実施し、子供たちのあらゆる研修の殿堂となることを期待している。
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