教育福島0024号(1977年(S52)09月)-036page
統計に見る福島の教育
中学・高校卒業者の教育訓練機関等入学者の推移
−学校基本調査・付帯調査の結果から−
学校基本調査(指定統計第十八号)の卒業後の状況調査の付帯調査として本県内の中学校(国立・公立・私立)並びに高等学校(公立・私立の全日制・定時制課程)卒業者を細分類し、昭和四十九年三月卒業者から調査を実施しているが、ここでは、教育訓練機関等入学者を主として、その推移を見ることとする。
卒業後の進路状況はどのように推移しているか
中学校並びに高等学校の昭和四十九年三月卒業者からの卒業後の進路推移は図1のとおりである。
中学校卒業者の進路別推移を見ると、進学者の伸びは著しく(対昭和四十九年比六・五ポイント増)、これに対し就職者(対昭和四十九年比五・五ポイント減)、教育訓練機関等入学者(対昭和四十九年比一・○ポイント減)ともに減少している。
高等学校卒業者の進路別推移を見ると、教育訓練機関等の入学者が増加(対昭和四十九年比二・八ポイント増)し就職者が減少(対昭和四十九年比五・三ポイント減)の傾向にある。
図1 進路別卒業者の推移
教育訓練機関等入学者を通学先別で見るとどうなっているか
昭和五十二年三月中学校卒業者のうち、教育訓練機関等入学者は千七百九十四人、無業者は二百四十九人であり合わせて二千四十三人となっている。これを通学先別等の構成比で見たのが図2(1)である。
専修学校・各種学校へ入学した者五六・六%、公共職業訓練施設等へ入学した者二八・〇%、無業者が一二・二%となっている。
また、通学先を学校区分で見て、最も多いのが公共職業訓練校の二八・○%、次いで予備高の二三・三%、和裁・洋裁等の学校一四・二%の順となっている。
高等学校卒業者では、教育訓練機関等入学者は四千九百七十四人、無業者は千六百三十一人であり、合わせて六千六百五人となっている。このうち、専修学校・各種学校へ入学した者は七
図2
(1)中学校
(2) 高等学校