教育福島0027号(1977年(S52)12月)-036page

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わが町の社会教育

 

家庭生活の機能化をめざして

 

会津坂下町教育委員会

 

一、はじめに

 

会津坂下町は、旧坂下町を中心とする周辺の若宮村、金上村、広瀬村、川西村、八幡村の一町五か村が合併して昭和三十年四月一日に発足し、つづいて昭和三十五年八月一日境界変更により、隣村高郷村の一部(高寺地区)が編入され現在の会津坂下町となった。

只見線に沿った旧越後街道の宿駅で国道四十九号線、二百五十二号線の便もあり両沼地方の政治経済の中心都市である。現在の人口は二万四百二十二人、世帯数は四千九百四戸という町である。

主として、農業と商業の町で、現在では、兼業農家もかなり多く、就労婦人、青年等の増加が目立っている。

 

「社会変化と家庭生活」についての講義

 

「社会変化と家庭生活」についての講義

 

運営委員会による学習計画の打ち合わせ

 

運営委員会による学習計画の打ち合わせ

 

二、社会教育の基本方針

 

今日のような激しい世情の変化の中で、住民一人一人は、その生活を各時期に応じ、常に新しい生活課題や学習の要求を持ち、あらゆる年齢層を通じて絶えず自己啓発を続け、人間として主体的にかつ豊かに生き、お互いの連帯感を高めることを求めている。したがって、自己学習と相互教育の意欲を組織的に高め、また、そのための機会と場を提供する社会教育への期待はますます増大している。

(1) 目標

1) 人間性の回復を志向し、生きがいのある生活を実現したい。

2) 高い道義的精神のもとに、社会生活の向上、道徳的生活の向上を図りたい。

3) 次代に生きる人材の育成こそ現代に生きる者の責務であるので幼児教育・青年の育成等に努力したい。

4) 文化財は、わが国の歴史・文化などを正しく理解するために欠くことのできないものであり、またこれからの文化創造の基礎となるものである。したがって、文化財は貴重な国民的財産として尊重し保存に努めたい。

5) 環境は人をつくり、人は環境をつくる。それゆえに、教育環境の充実は等閑視できないので社会教育の環境の整備充実に努力したい。

(2) 内容

1) 家庭教育学級の開設並びに内容の刷新充実に努める。

2) 婦人学級を開設し、よりよい人間関係、生活の多様化による消費生活、郷土の文化を見なおす等の学習をとおし、婦人の地位の向上に努める。

3) 青少年を対象とした学級・講座・体育事業等により健全成育に資する。

4) 高齢者学級の開設、また、趣味・娯楽等をとおして老後の生きがいを開発する。

5) 近代生活における消費生活・経

 

 

 


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