教育福島0028号(1978年(S53)01月)-028page
統計にみる福島の教育
昭和52年度「学校教員統計調査」から
この調査の構成は,(1)学校調査,(2)教員個人調査,(3)教員異動調査からなっているが,ここでは,「学校調査」から結果の概要を見ることとする。
なお,学校調査における調査対象は,昭和52年10月1日現在,学校に籍を置く本務教員である。
一、学校種類別に見た教員数
昭和五十二年度の教員数の調査結果を、昭和四十九年度の調査結果と比較すると、公立及び私立の幼稚園、公立高等学校全日制課程の大幅な増加を示している一方、公立中学校、公立高等学校定時制課程の減少が著しい。
教員数の増加率を見ると、公立、私立とも幼稚園が最も大きく(公立幼稚園一・二五倍、私立幼稚園一・二三倍)、次いで公立盲・聾(ろう)・養護学校(一・一二倍)となっている。
二、男女別構成ではどうなっているか
教員の男女別構成を見ると(表2)、女子教員の占める比率は幼稚園で最も高く、公立幼稚園九九・五%、私立幼稚園八九・七%となっており、次いで私立小学校(七五・〇%)、私立中学校(七三・五%)で高い。
この比率を、昭和四十九年度と比較すると、公立・私立幼稚園、公立高等学校定時制課程、私立高等学校は低く他の学校種類は高くなっている。
三、年齢構成はどうなっているか
教員の年齢段階別構成を見ると(図1)公立及び私立の幼稚園では二十歳代の教員がそのほとんどで、それぞれ六八・九%、六八・五%を占めている。
公立の小学校及び中学校では、四十歳代の教員の占める比率が高く、公立小学校で四五・四%、公立中学校では四六・四%となっている。
公立高等学校(全日制)では「三十五歳〜三十九歳」の教員が一八・九%で最も多く、私立高等学校では「三十歳〜三十四歳」の二四・一%を頂点に年齢が高くなるにつれて教員数は漸減しているが、「六十歳以上」は一二・四%で他の学校種類に比べ特に高いのが目立つ。
図1 教員の年齢構成
(注)実習助手を含む
表1 教員数の比較
昭和52年度(A) 昭和49年度(B) 増減数(A-B) 増加率(A/B) (公立) 幼稚園 566 451 +115 1.25 小学校 8,392 8,414 -22 1.00 中学校 5,066 5,328 -262 0.95 高等学校全日制 3,923 3,782 +141 1.04 〃 定時制 238 360 -122 0.66 盲・聾・養護学校(私立) 364 324 +40 1.12 (私立) 幼稚園 929 754 +175 1.23 小学校 48 - - - 中学校 34 - - - 高等学校(全日制) 681 678 +3 1.00 (注) 1.実習助手は含まない。
2.私立小・中学校の昭和49年度調査では、調査対象として扱っていない。
表2 教員の男女別構成 (%)
計 男 女 (公立) 幼稚園 100.0(100.0) 0.5(0.2) 99.5(99.8) 小学校 100.0(100.0) 48.5(49.0) 51.5(51.0) 中学校 100.0(100.0) 69.5(70.9) 30.5(29.1) 高等学校全日制 100.0(100.0) 84.5(85.1) 15.5(14.9) 〃 定時制 100.0(100.0) 90.8(87.5) 9.2(12.5) 盲・聾・養護学校 100.0(100.0) 51.4(57.1) 48.6(42.9) (私立) 幼稚園 100.0(100.0) 10.3(9.3) 89.7(90.7) 小学校 100.0 25.0 75.0 中学校 100.0 26.5 73.5 高等学校(全日制) 100.0(100.0) 77.5(76.5) 22.5(23.5) (注) ( )内の数字は昭和49年度の調査結果である。