教育福島0029号(1978年(S53)02月)-011page

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(一) 講義中心に偏る授業を改め、生徒の活動を多くして、生徒みずからが意欲的に問題を解決していくようにする。

(二) 生徒が問題意識を持ち、見通しの上に立った学習を進めることができるように、問題解決の手順、方法、資料活用のしかたなどを学習の段階や具体教材に即して身につくように指導する。

(1) 問題(課題)設定や問題意識の持たせ方をくふうする。

(2) 問題解決の意欲を持続させる学習過程について研究する。

(三) 生徒の自主的、自発的な学習態度を育成するため、学習形態をくふうしたり、観察、調査、作業等の学習を取り入れる。

(四) 教えること、考えさせることを明確にして指導過程を構成する。

 

四、学習の評価を適切に行い、基礎的な知識.理解及び能力の向上を図る。

 

(一) 目標に即した評価の観点を明確にして学習の評価を行う。

(二) 指導過程での評価や、単元のまとめ及び評価の方法をくふうするとともに、重要事項については、練習の時間を設けるなどして、指導の徹底を図るようにする。

(三) 知識・理解とともに、資料活用能力、思考力等も評価の方法をくふうして実施する。

 

高等学校

 

人間尊重の立場を基本として、社会における人間のあり方についての思索と、社会と人間に関する基本的問題についての理解をいっそう深め、広い視野から社会生活の意義を考える能力や国家・社会の一員としての自覚をもちその発展に寄与する態度などの基礎を培う。このため、次の事項について、さらに努力することが望まれる。

 

一、指導計画の改善に努める。

 

(一) 社会科五科目の目標と内容を的確には握し、科目間の関連を図るとともに、地域の実情・学校の実態・生徒の希望等を考慮しながら、弾力性のある指導計画の作成に努める。

(二) 中学校との関連にじゅうぶん留意し、社会生活の諸画題に正しく対処しようとする能力・態度.習慣の育成についても、中・高の一貫性が保たれるような指導計画の作成に努める。

(三) 生徒の学習到達の実態をふまえて指導計画を常に点検し、その再構成を含めて、計画と実施の一体化を図るように努める。

 

二、指導内容の精選・重点化を図る。

 

(一) 教材そのものの深い研究に努めるとともに、生徒の学習活動の展開という立場から基礎的・基本的内容の重視、指導内容の重点化をじゅうぶん考慮して教材の精選を図る。

(二) 教科書に掲載されている写真・図版・統計・史料・絵図など諸資料の適切な活用についてくふうするとともに、生徒の学習に有効な資料を豊かに用意するよう配慮する。

 

三、学習指導法の研究と授業の充実に努める。

 

(一) 能力・適性・進路等のいっそう多様化した生徒に対し、その個人差、思考の特性を活用した学習指導の方法をくふうし、実践に努める。

(二) 精選された資料や教育機器などの活用により学習内容に対する興味や意欲を喚起し、一人一人の興味や問題意識を集団の課題意識に組織し、有効な学習環境を形成するよう努める。

 

四、学習評価の改善を図る。

 

(一) 常に学習到達度の実態をは握し、その後の適切な指導の展開にじゅうぶん活用するように努める。

(二) 生徒の学習活動を常に観察して、目標達成の過程における評価をくふうし、一人一人の生徒の適切な学習を援助するよう努める。

(三) 知識・理解の評価のみに偏らず、日常生活における社会事象への関心の度合いや考察の態度の評価にも留意し、そのための学習活動・評価のくふうをするよう配慮する。

 

五、厳正中正な社会科授業の実践に努める。

 

教科の特性にかんがみ、政治及び宗教に関する学習事項の取り扱いについてはそれぞれ、教育基本法第八条及び第九条の規定に基づいて適切に行うように努める。

 

算数・数学

 

小学校

 

児童の発達段階に応じて、数学の基礎的な知識、技能を身につけさせ、「数学的な考え方」の育成が図られるよう次の点について努力する。

なお、新学習指導要領の趣旨を正しく理解するとともに、移行措置が円滑になされるよう、指導計画の作成及び学習指導には特に留意する。

 

 

 


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