教育福島0029号(1978年(S53)02月)-014page
中学校では五十三年度より移行措置がとられるのでそれに対応しうるよう事前の研究が必要である。
理科
小学校
「学習指導要領の移行措置並びに移行期間中の学習指導について(文初小第三百四十号昭和五十二年十月六日付通達)に従い、移行が完全に実施されるように努めるとともに、自然の事物現象についての直接経験をいっそう重視し実験・観察・製作等の具体的な活動を通して、基礎的な知識・技能の習得及び自然を調べる能力・態度の育成を図るよう、次の点について努力する。
一、自然を調べる能力や態度の育成とともに、自然の事物.現象について理解が図られるよう、本年度移行措置により、省略される事項により生ずる時間をじゅうぶん考慮して、各学年の内容及び指導時数の配分を検討し、実態に応じて、指導計画を改善する。
(一) 「移行措置資料に(県教委編)理科の本年度省略事項及び配慮事項に従い、指導計画を修正する。この際今までの指導の反省に基づき、じゅうぶん目標が達成できるよう、省略によって生じた時間の各単元内容への配分を検討する。
(二) 地域の自然や学校の施設.設備、児童の経験や能力に見合うよう指導計画を改善する。
(三) 指導内容の重点化をいっそう進めるとともに、自然を調べる能力や態度が無理なく育成されるよう、適切な指導内容.教材を指導計画に位置づけ計画的な指導ができるようにする。
二、児童がみずから考え、自然を調べる能力や基礎的な知識を身につけさせるため、指導法の改善に努める。
(一) 自然の事物・現象について、直接経験する機会と場をできるだけ多く与えるようにする。
(二) 学習がつねに集団の中で進められるのではなく、一人一人が自分の考えにより、思い通りの実験なり、問題の追求ができる場の設定をくふうし、児童の主体的な探究活動を助長するよう努める。
(三) 低学年における合科的な指導についての研究を進める。
(四) 型にはまった学習過程から脱脚し指導事項、児童の経験・能力等を考慮して、多様な学習過程をくふうする。
(五) 基礎的な知識.技能の習得を確実なものとするため、指導の重点化を進めるとともに、指導法の改善に努める。
三、理科の指導の効果をあげるために、教材・教具・設備の整備活用に努める。
(一) 地域の自然環境を積極的に教材化するよう努める。このため、地域の自然環境を調査し、野外学習が効果的に行われるようにする。
(二) 生物の飼育栽培に当たっては、計画的に行い、適期に教材を得ることができるよう努める。
(三) 理科室を整備し、どの教師も使えるようにするとともに、児童の学習意欲を高めるよう、その環境構成をくふうする。
(四) 実験・観察に必要な機器の充実に努めるとともに、現有する機器がいつでも使えるよう整備に努める。
四、事故防止に努め、安全に観察実験が行われるようにする。
(一) 教師一人一人が、観察.実験の技能に習熟するよう努める。
(二) 児童が安全に観察.実験が行えるよう基本操作を確実に身につけさせる。
(三) 薬品・器材の管理を適切にする。
特に、劇物・毒物・発火性・引火性薬品については、特に保管を確実にしておく。
中学校
「学習指導要領の移行措置並びに移行期間中の学習指導について(文初小第三百四十号昭和五十二年十月六日付通達)に従い、移行が完全に実施されるよう努めるとともに、自然を探究する能力及び態度の育成や自然科学の基礎的・基本的な概念の形成が無理なく行われるよう、次の点について努力する。
一、学習指導要領改訂の趣旨をじゅうぶん生かし、自然の事物・現象に直接ふれ、基礎的・基本的な科学概念の習得ができるよう指導計画を改善する。
(一) 指導内容と基本的科学概念との関連及び指導内容の系統を構造的にとらえ、指導内容の重点化を図り、指導計画を検討・改善する。
(二) 移行措置に基づく省略事項により生じた時間は、重点事項や今まで時間不足のため、じゅうぶん理解させ得なかった事項の指導にあて、生徒が実験・観察を通して学習できるよう、指導計画を修正し、その結果に基づき更に計画を改善する。
(三) 単元・教材内容によって、生徒自