教育福島0030号(1978年(S53)04月)-047page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

わが校のほこり

 

福島県立 会津高等学校

 

福島県立 会津高等学校

 

校舎の一部前景

 

校舎の一部前景

 

銀賞入賞(東京、普門館にて)

 

銀賞入賞(東京、普門館にて)

 

二年後に創立九十周年を迎えようという、歴史と伝統を誇る会津高校が、現在、学校を挙げて推し進めているのは、学業と部活動の両立である。いわゆる進学校ではあるが、部活動の時間を保障すべく、平日の補習はもちろん七校時もない。生徒の下校は午後六時と定めている。安易な時間延長は認めない。これが部活動における集中的練習方法を求めての、種々のくふう改善につながるわけであるが、授業もまた密度の高い厳しいものになっていくのは当然であろう。

だが、厳しさだけが教育ではない。自律的な高校生活の心構えを植え付けるため、生徒個々人との面接を重ねるきめ細かな指導が配慮されている。生徒らの「落ちこぼれまい」という消極的姿勢から、高校生活の充実を求めて大きく転換することを期待しての働きかけである。

 

剣舞奉納(白虎隊墓前祭)

 

剣舞奉納(白虎隊墓前祭)

 

五十二年度における、春夏の大会をわかせた野球部の活躍、陸上競技部の県大会連続優勝、また合唱部の全国大会銀賞受賞等は、こういった教育実践の成果であろう。更に今春の進学成績も、進学希望者三百八十名中、国公立合格のへ百五十名、私大三百五十名を数え、合格率は七七%であった。

充実した高校空港の中にあってこそ学力の向上は期待できる。いささか古風な表現ではあるが、「文武両立」という指導方針は、一つの使命感のような情熱をもって守り続けていきたい。

 

校内マラソン大会で体力の限界にいどむ

 

校内マラソン大会で体力の限界にいどむ

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。