教育福島0031号(1978年(S53)06月)-047page
わが校のほこり
福島県立富岡養護学校
一心不乱時間のたつのも忘れる造形学習
本校は、昭和五十四年度の心身障害児童全員就学にさきがけて、本年四月に開校したばかりのフレッシュなもので、在学児童生徒百十四名はすべて精神薄弱児施設「東洋学園」の措置児童という施設提携のユニークな養護学校である。
新しい校舎,新しい机といすで勉強
新設当初の戸惑いと、第一期工事分の校舎(六教室)と三百メートル離れた東洋学園から借用の十一教室との物理的な不便さと、さらに東洋学園との連絡調整への配慮…学校運営上の問題など少なくない。加えて、在学児童生徒の過半は重度・重複障害児でその指導内容や方法は試行錯誤の連続といってよい。
しかし、これも心身障害児の教育権の保障と、宿願達成の使命とをもった新設養護学校誕生の陣痛にも似たものであろう。さいわい、教職員の大半は養護教育の経験者で占められ、全員が協調的で熱意に満ちて、日々その任に当たっている。
いこいのひととき楽しい給食
今後とも学校経営の内外に多様な問題が予想されるが、全教職員が一体となり、研修に努め、創意とくふうをたぎらせてその問題を着実に一つ一つ解きほぐし、その成果をもって本県養護教育の発展と充実のために寄与したいと念願している。
青空の下ヨーイ・ドン体育はみんな大好き