教育福島0033号(1978年(S53)08月)-016page
にみると、農業・水産科の七一・三%をトップに、商業科六三・七%、普通科五一・〇%と続き、この三学科の卒業生が男女ともにその半数以上が県内に職場を得ている。しかし、工業及び家庭科の場合はともに四八%台の留保にとどまっている点は、今後になお課題が残されるといえよう。
県内留保率を職務別就業状況との関連によってみると、学科の特殊性にもよるが、工業科では技術・技能系、家庭科では技能・サービス系職種への就職率が、農業を除く他の学科に比較して極めて高いことがわかる。このことは本県の産業構造の後進性、産業基盤の地域的アンバランスなどの要因とからみこれら高卒者の就業機会の拡充への努力が、なお重要であることを意味している。
表4 昭和53年3月卒業者の進路状況
表5 昭和53年3月卒業生の産業別就職状況