教育福島0033号(1978年(S53)08月)-047page
わが校のほこり
福島県立 矢吹高等学校
校舎正面玄関
静かな図書室で読書
本校は昭和三十四年白農高の分校とこして発足以来、校舎の移転三回、科の改変三回、校名の変更三回、と幾多の変遷を経て、昭和五十二年、念願の独立を達成し、今年の二月に、第一回卒業生を送り出した。従って歴史はまだ浅い。
しかし、広大な校地と新しい校舎、それに奥羽山脈、阿武隈山脈を望む緑豊かな環境は、教育の場として理想的ともいえる。校内の施設もまだ不備な点もあるが、図書室、各実験室等も年々充実してきており、現在は柔剣道場が建設中である。
このような状況の下で、学習面では「基礎学力の充実」を努力目標に、全校あげての指導が毎月定期的になされている。また生活指導面においては、面接週間等による個別指導の徹底、登下校時の定期校外補導等、未然の事故防止のための配慮がなされている。
生徒会活動も、独立を機に自主性の気運が高まり、今年度は「充実」のスローガンの下に新しい試みがなされている。またスポーツを盛んにしようとの意気が、生徒、職員の中にわき上り、各種愛好会が設立され、野球部も町の積極的援助の中で軟式から硬式へと移行し、休日もグランドには活気あるかけ声が響いている。
理科実験室での授業
放課後のトレーニング
独立二年目の本校には、まだこれという実績はないが、新しい校風と伝統を確立すべく清新の意気にあふれた五百四十の若人の生命が躍動している。