教育福島0034号(1978年(S53)09月)-047page
わが校のほこり
自然に囲まれた校舎前景
清掃にはげむ子供たち
西会津町立
屋敷小学校
本県の最西端、新潟県境の山間部に、児童数十三名の屋敷小学校がある。
美しい自然の中にはぐくまれている子供たちは、純真で、お互いに信じ合い、協力し合うという美風を今も受け継ぎ、仲よく、楽しく学校生活を送っている。
児童たちの学校生活のリズムは、それぞれのテーマ音楽によって生まれてくる。朝の清掃音楽が流れると、今まで元気に走り廻っていた児童たちも、すべての行動を中止し、無言で担当場所に集合し、班長の指示に従って、音楽に合わせながら、清掃活動を続けている。
業間体育のテーマ音楽が流れると、全校校庭三周以上のかけ足が始まる。そして、曜日別に定められた種目に取り組む。わずか十五分間であるが、少人数のため、運動量はじゅうぶんである。
本校は、児童の表現力を高めることをねらいとして、作文の研究に取り組んでいる。
授業では、作文の各段階における指導のあり方を明らかにするための指導過程の研究を進めている。授業以外では、毎日の生活のなかから、心に残った事を取材し、書きたい事の中心を決める題材さがしと、それをもとに日記を書く一点日記の指導に当たっている。
このことによって児童たちは、今までの惰性的な物の見方、考え方から少しずつ脱却し、また、自分の考え方や感情を素直に、しかも堂々と発表できる態度が生まれつつあるこのごろである。
少人数でも元気はつらつ
朝の会での作文発表会