教育福島0035号(1978年(S53)10月)-036page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

統計に見る福島の教育

 

公立小・中・高等学校における教育機器の現状

 

一校当たりの設備機器の保有数は図2に示すとおりである。これによると小学校ではテレビが最も多く、一校当たり七・九台、ついでOHP、テープレコーダー、電蓄の順となっており、中学校ではOHPが八・五台で最も多く、ついでテープレコーダー、シート式磁気録音機の順となっている。また高等学校ではテープレコーダーが最も多く一〇・九台、ついでOHP、スライド映写機の順となっている。

教育機器の中で一校当たりの台数が一台にも満たない学校が相当数あり、今後、教育の効率化を図るため、更に充実していく必要があると思われる。

 

◇視聴覚関係施設の現状はどうなっているか

 

視聴覚関係施設の保有率は図3に示すとおりであるが、このうち視聴覚教室は高等学校で全体の八割の学校が設置しており、中学校では五八%、小学校では四五%の設置率となっている。

また、暗室、視聴覚資料室にあっては、上級学校になるにしたがって設置率は高くなっている。

近年、教育機器については特に関心が高まり、施設設備もここ数年急激に充実されてきた。しかし、これら教育機器や設備の利用の実態については、全県的な詳細なデータがふじゅうぶんであった。そこで、教育センターでは教育機器を利用する教育活動の基本的条件を解明する参考資料を得るため、五十二年度において公立の小学校、中学校、高等学校の全学校を対象にその実態を調査した。

その結果の概要の一部を教育機器の保有状況、一校当たりの平均保有数及び視聴覚関係施設の設置状況についてみることとする。なお、この調査の詳細な分析等については、後日「教育センター所報」に掲載するので参考に供せられたい。

 

◇教育機器の保有状況はどうなっているか

 

県内の公立小・中・高等学校における設備機器の保有率は図1に示すとおりである。これによると設備機器のうちテープレコーダー、電蓄、可搬拡声機、OHP、スライド、テレビ、放送設備(音声)、スクリーンは小・中・高校とも八〇%以上の保有率を示しているが、教材提示装置、放送設備(映像)、反応分析機、LL装置、コンセプト映写機等最近普及されてきた新しい教育機器については極めて低率を示している状況である。

 

◇一校当たりの平均保有数はどうなっているか

保有状況を見ると(表2)、テープレコーダー、OHP、テレビ録音器の増加が目立っている。

 

図1 教育機器の保有率

 

 

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。