教育福島0036号(1978年(S53)11月)-008page
期発見、早期治療に努めている。
検診方法は、子宮ガンについては福島県保健衛生協会の巡回検診車により、各地区ごとの集団検診で受診するか、又は市町村で実施する一般住民検診を利用するかいずれか希望する方法で受診できるよう配慮している。また、乳ガン検診については、同協会内において直接検診を実施している。
子宮ガン検診について、最近五か年の検診結果を見ると表4のとおりとなっており年々受診率が向上する一方、要精検者が減少しており、たいへん喜ばしい傾向となっている。今後も積極的な受診を望むものである。
また、五十二年度から新規事業として実施した乳ガン検診の実施結果は、表5のとおりである。
(三) へき地教職員巡回検診
医療機関に恵まれないへき地学校に勤務する教職員及び家族を対象とした巡回検診を、県と共済組合の共催事業として実施している。
まず、公立学校共済組合東北中央病院の巡回検診車による検診であるが、同病院の医師及び検査技師が同乗して直接へき地学校を訪れ、教職員全員及
表4 昭和48〜52年度子宮ガン検診結果
年度 年令 該当者(A) 受診者(B) 受診率(A/B) 異常所見者 要精検 トリコモナス 48 30〜34歳 人 人 % 人 人 35歳以上 4,842 2,044 42.2 (10.7)
21849 30〜34歳 35歳以上 4,876 2,684 55.0 (5.1)
138(3.1)
8550 30〜34歳 1,296 527 40.7 (1.9)
10(0.9)
535歳以上 4,978 3,007 60.4 (1.6)
47(1.9)
5851 30〜34歳 1,364 583 42.7 (1.2)
7(1.4)
835歳以上 5,466 3,161 57.8 (2.2)
71(2.2)
7052 30〜34歳 1,215 500 41.2 2(0.4) 7(1.4) 35歳以上 5,324 3,154 59.2 (0.9)
28(1.9)
61(注)異常所見者欄の( )内は、受診者に対する率である。
表5 昭和52年乳ガン検診結果
該当者(A) 受診決定者(B) 受診者(C) 受診率 検査結果 (C)/(A) (C)/(B) 異常なし 要精検 5,324人 200人 206人 3.9% 85.8% (91.3)人
188(8.7)人
18(注)検査結果欄の( )内は、受診者に対する率である。
表6 昭和52年度へき地巡回検診(巡回検診車による検診)結果
表7 昭和52年度へき地巡回検診(血清による健康検査)結果