教育福島0036号(1978年(S53)11月)-007page
福祉事業実施の現況
一、成人病予防の拡充
(一)人間ドック
人間ドックは、教職員の福利厚生事業の最重点事業として県、共済組合及び互助会の三者により実施している。
四十歳以上の教職員を対象に、公立学校共済組合東北中央病院ほか県内各地域の総合病院等において、一泊二日又は二泊三日の日程で身体各部の専門的な検査を行い、疾病の早期発見、予防に努めている。
検診対象年齢は、四十歳以上の教職員の受診機会の均等を図る観点から、四十歳、四十五歳、五十歳及び五十五歳に該当する者を五年サイクルで実施しているが、本年度は、特に互助会において五十六歳以上の教職員についても実施している。
本年度の実施状況は、表1のとおりである。
五十二年度の実施結果は、表2、3のとおりであるが、循環器系、消化器系、糖尿病に異常所見者が多く見られる。循環器系では治療を要する者が一二%、日常生活上注意を要する者が、一五%、消化器系では前者が三%、後者が一三%、糖尿病では前者が六%、後者が七%となっている。
また、検査項目の主なものを年齢別に分類すると図1のとおりである。
(二)婦人科検診
女子教職員の健康保持を図るため、県と共済組合の共催事業として三十歳以上の女子教職員を対象として子宮ガン検診を、また、共済組合単独で三十五歳以上の女子組合員を対象に乳ガン検診を実施し、子宮ガン、乳ガンの早
図1 昭和52年度人間ドック検査項目別年齢別結果状況
※指導上の区分(表3・図1共通)
A…異常なし。
B…わずかに異常は認めるが日常生活上異常なし。
C…日常生活上注意を要する。 改めて精密検査を要する。
D…治療を要する。
表1 昭和53年度人間ドック実施状況
医療機関 委託人員 備考 県保健衛生協会 50人
440上段の人員は56歳以上の者 済生会福島病院 100 太田綜合熱海病院 40
260公立岩瀬病院 30 公立小野町総合病院 30 会田病院 50 塙厚生病院 30 県立会津総合病院 30
100竹田綜合病院 100 磐城共立病院 20
100松村総合病院 10
150計 150
1,390
表2 昭和52年度人間ドック受診者数
医療機関 入院決定者 受診者 受診率 県保健衛生協会 387人 387人 100% 済生会福島病院 67 67 100 太田綜合熱海病院 265 265 100 公立岩瀬病院 30 29 97 公立小野町総合病院 30 30 100 会田病院 50 50 100 塙厚生病院 30 30 100 県立会津総合病院 130 130 100 竹田綜合病院 137 136 99 磐城共立病院 120 113 94 松村総合病院 166 166 100 県立大野病院 50 48 96 東北中央病院 16 15 94 計 1,478 1,466 99
表3 昭和52年度人間ドック実施結果分類表
検査項目 指導基準 受診者
(e)指導基準別比率 A(a) B(b) C(c) D(d) (a)/(e) (b)/(e) (c)/(e) (d)/(e) 一般理学 975人 247人 196人 28人 1,446人 67% 17% 14% 2% 呼吸器系 1,154 263 44 5 1,466 78 18 3 1 循環器系 660 404 217 183 1,464 45 28 15 12 消化器系 732 494 189 40 1,455 50 34 13 3 腎機能 1,118 301 44 3 1,466 76 20 3 1 胆のう 1,055 82 30 10 1,177 89 7 3 1 肝機能 1,244 141 55 9 1,449 85 10 4 1 糖尿病 866 415 105 79 1,465 59 28 7 6 血液系 1,161 236 36 27 1,460 80 16 2 2 血清 1,244 14 7 6 1,271 97 1 1 1 外科 269 62 12 15 358 76 17 3 4 耳鼻咽喉科 305 30 9 14 358 85 8 3 4 歯科 9 40 2 90 141 6 29 1 64 眼科 1,100 299 34 30 1,463 76 20 2 2 度膚科 309 2 1 15 327 94 1 1 4 婦人科 371 49 6 16 442 84 11 1 4