教育福島0036号(1978年(S53)11月)-047page
わが校のほこり
いわき市立
汐見ケ丘小学校
本校は、潮の香も高い大海原を眼下に見下ろし、背後に阿武隈の連山を望む小浜町の台地に、昭和五十年四月鉄筋三階建て校舎の完成とともに開校した歴史の新しい学校である。「心豊かに生きる人間性の育成」を目標に、環境の緑化を図り、自然愛や人間愛をたいせつにする豊かな情操を養うことに努めている。
緑化部の計画的な苗づくりと系統的な指導による全児童の一鉢栽培、また園芸クラブの活動によって四季の変化に富んだ花を開かせ、子供たちの心に生きる喜びを育てたいと考えている。
また、豊かな心とたくましい体力を育て、心身ともに調和のある発達を図るうえから、朝、始業前の日課表を改善し、五分間体力づくり運動の時間を位置づけ、全児童が朝の運動に励んでいる。新指導要領実施移行期に当たり、趣旨を生かす教育活動の一端として実施している。
学習指導においては、市小教研指定による二か年間の国語の研究実践「文章を正しく味わい、深く読みとらせるために、書く活動をどうとり入れたらよいか。」を基礎にふまえ、本年度としてこれまでの研究では、書く活動が読みを深めるための補助的手段であったことを反省し、表現力を更に高めるため「読むこと」との関連を追求し、「学習の手引き」を手がかりにして、子供たちが主体的に学習を進められるようにしたい。
前庭と校舎全景
四季の花を開かせる園芸部の活動
体力つくりをめざして
読む・書くの関連を追求した授業