教育福島0036号(1978年(S53)11月)-046page
わが校のほこり
大熊町立
熊町幼稚園
本園は、昭和四十五年五月に大熊町立熊町小学校の一室を間借りして園児わずか十七名で開園された。社会の急激な変ぼうと町政の進展にともない幼児教育の充実をめざして、昭和五十三年四月に総工費九千五百万円を投入し緑ケ丘に建設された。
この場所は高台で、太平洋の波の音を「子守り歌」に聞き、樹齢二百年以上もたつ大もみじの木のもと、理想的な保育活動の場である。この園舎は、モダンなカラシ色、緑の屋根、近代的な六角形の五つの部屋から構成されている。遊戯室をはじめ、各部屋には大きなガラス張りの窓、二方面からやわらかな光線をよび、手洗い場、洋式トイレなど保健衛生面がよく配慮されている。
園児の学習活動一つ一つにも希望と歓喜が満ちあふれるふんい気をただよわせている。原子力発電所の誘致によって、大都市からの入園児も年とともに増加し、保護者の幼児教育への関心も高く、PTA活動も活発になった。本年度はつぎのことを指導の重点として取り組んでいる。
〇元気よくお友達といっしょに仲よく伸び伸びと遊べるように努める
〇保健、交通安全指導を徹底し、交通事故のないように努める
〇放送教材や絵本、紙芝居等の活用により子供の豊かな表現力と創造力を育てるように努める
この園舎から巣立つ園児一人一人の健やかな成長を期待し指導にあたりたい。
園舎前景
保育風景
丸太遊具での遊び
六角形の教室