教育福島0039号(1979年(S54)02月)-016page

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特に劇物・毒物・発火性・引火性の薬品の使用については、管理簿を作成し、出し入れを克明に記録する。

 

高等学校

 

科学的な自然観を育てるため、自然の事物・現象についての基礎的・基本的学習内容の定着、及び自然を探究する能力を育成するため、指導方法について研究と実践を深める。

そのため、次の事項について努力する。

 

一、各科の目標を分析して、指導内容の重点化・教材の精選を図り、より具体的・実践的な指導計画の作成に努める。

(一) 各科目について、領域全体の学習内容の構造化を図り、総合的・関連的に自然現象を理解できるような指導計画の作成に努める。

(二) 教材の内容の特質によって、問題の発見、観察、実験、情報収集、推論、仮説、検証などの科学の方法に関する学習を適宜組み合わせ、年間指導計画の中に位置づける。

(三) 教材の精選に当たっては、中学校理科との関連をふまえるとともに、生徒の実態をじゅうぶんには握し、適切な配慮をする。

(四) 観察、実験は、各科目の全領域にわたってとりあげるようにする。

特に、生物、地学については、地域の自然環境を学習の中に生かすよう配慮する。

また、生徒の実態を考慮し、より適切な教具の改善・自作等も積極的に進める。

 

二、生徒の能力・適性の多様化に対応し、一人一人の学習の成立を図るための学習指導法の改善に努める。

(一) 授業を展開するに当たっては、本時の到達目標を、より具体的に設定し、それにせまるためのじゅうぶんな配慮をする。

(二) 一時間の授業の中での個別化を図るため、指導の流れの中に各ステップを設け、随時一人一人の反応をとらえ、適切な指導を加えるための研究を深める。

(三) 教育機器の特質を生かした利用により、学習の効率を高める方法について研究する。

 

三、評価についての実践的研究をもとに、その改善に努める。

(一) 生徒自身が、自己の学習到達度を知り、理科の学習意欲向上に結びつく評価のありかたについて研究と改善に努める。

(二) 評価内容については、知識、理解、科学的思考、探究の過程、科学の方法等の各視点を考慮し、かたよりのないようにする。

 

四、理科実験にあたっては、事故の防止についてじゅうぶん配慮する。

(一) 観察・実験における基本操作の技能の習熟について特に配慮する。

(二) 観察・実験や野外調査などの指導に当たっては、予備実験や予備調査を行い、事故の防止に努める。

(三) 有害物質や可燃性物資の取り扱いについては、細心の注意をはらって指導するとともに、その管理等についてもじゅうぶんに留意する。

また、有害物質については、環境保全の立場から慎重に行う。

 

音楽

 

小学校

 

小学校における音楽学習は、児童に楽しく豊かな音楽経験をさせることによって音楽性を培い、音楽を愛好する心情を育てることがたいせつである。

新学習指導要領への移行期間最終年度に当たって、新学習指導要領の内容をじゅうぶん研究し、その趣旨に沿うとともに、移行措置に従って指導計画を改善し、効果的に学習活動を展開するよう努めなければならない。

特に、「音楽を愛好する心情を育てる」ことは、今回の改訂の重点であり、これを常時、教師の指導理念とすべきであると同時に、指導計画の作成や実際の指導に具体的に生かされるよう配慮し、手だてをくふうすることが必要である。

 

一、音楽の感覚的能力を豊かに育てる指導が展開されるよう指導計画を改善する。

(一) 移行措置を確実に実施するとともに、児童の実態に即して、適切な学習内容を構成し、充実した音楽活動ができるようにする。

(二) 各学年の目標(2)に示された重点事項を中核として、指導内容を精選し学習の効果を高めるようにする。

○低学年「リズムの聴取と表現」

身体表現など体の動きを多く取り入れて、リズムに対する感覚的な指導の機会を多くする。

〇中学年「旋律の聴取と表現」

視唱や視奏の学習の前提とし

 

 

 


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