教育福島0039号(1979年(S54)02月)-031page
題解決への創造意欲を養うとともに、望ましい勤労観、職業観の育成に努める。
四、教師の指導力の向上を図る。
(一) 生徒の実態に即応する授業研究、教材研究等、校内研究体制を確立する。
(二) 科学技術の進展に対応する各種研修機会の積極的な活用につとめる。
生徒指導
小・中学校
生徒指導はすべての児童生徒を対象とし、一人一人の人格の価値を尊重し、個性、能力の伸長を図りながら、社会的国民的な資質や行動を高めることを目的として行われる教育の機能であることをじゅうぶん認識し、次の事項についていっそう努力する必要がある。
一、教師の共通理解を深め、指導体制を確立する。
(一) 生徒指導が、日常生活のしつけのみの指導にとどまることなく、すべての教育活動を通して、個人及び集団の理解に基づく自己実現への指導であることの共通理解に立って生徒指導を進める。
(二) 地域及び自校の問題点を全職員が共有し、校内外における生徒指導上の役割を分担し、各係間の有機的な関連を図りながら、効率的な指導が行われるよう指導組織を改善する。
(三) 教師と児童生徒及び児童生徒相互の人間関係をいっそう重視するとともに、民主的なふんい気の醸成に努める。
(四) 生徒指導の校内研修の充実に努め事例研究を計画的に進める。
二、実態に即した指導計画に改善する。
(一) 学校の実態に即して年度の指導の重点を明確にし、実践のための具体的内容や方法を示した計画を作成する。
(二) 部門別計画を月別計画及び学年学級の計画に具体化し、じゅうぶん活用できるようにする。
(三) 地域、学校、児童生徒の実態に即し、同学区内の小中学校との関連において指導計画を改善する。
(四) 実践に対する評価を適切に行い、指導計画の改善に努める。
三、生徒理解をいっそう充実させ、生徒指導に当たる。
(一) 計画的、組織的、継続的観察指導及び観察結果の累積記録を重視し、児童生徒の行動の特徴のは握に努める。
(二)日常の触れ合いの中で、一人一人の児童生徒の思考、感情など内的状態を知ることにいっそう努める。
(三) 日常の観察とともに、計画的な検査、調査、相談等の実施結果から、児童生徒を総合的に理解し、適切な指導に努める。
四、教育相談を計画的に実施する。
(一) 日常生活の中で、打ち解けて話し合えるふんい気の醸成に努め、児童生徒が自発的に来談できるような環境づくりに努力する。
(二) 教育相談は、受容的な態度で行うとともに、共感的理解を得るようにする。
(三) 相談に臨む教師の態度、方法について、校内研修会や実践を通して研究を深める。
五、学業指導を充実する。
(一) 児童生徒一人一人の学習状況を的確には握し、個々に応じた学習が行われるようにする。
(二) 学業不適応の原因を正しくとらえ、指導の具体策について共通理解を深め、協同して、計画的、継続的に指導に当たる。
(三) 教科担任と学級担任が相互に協力し合いながら学業指導を進め、学習意欲の向上に努める。
六、進路指導を充実する。
(一) 進路に関する情報、資料や職業観の育成のための資料は、学校が計画を立て、主体的に収集・活用するように努める。
(二) 生徒の自己理解の援助に努め、在学中継続して自己の将来の生活設計として、進路を考えるように指導する。
(三) 学級指導で行う進路指導は、各学年とも時間を適切に確保し、計画的組織的、系統的に指導する。
七、児童生徒の事故防止に努める。
(一) 事故の原因を徹底的に究明し、再発防止に努める。
(二) 家庭との連絡を密にするとともに、保護者の啓発を行い、学校と家庭が一体となって事故防止に努める。
(三) 小学校、中学校、高等学校の連携を密にするとともに、地域全体の協力が得られるように配慮し、校外における指導が適切に進められるようにする。
(四) 関係機関、関係団体についての理解を深め、普段から情報交換を積極