教育福島0042号(1979年(S54)07月)-013page
五 養護教育の現況
(一) 養護教育諸学校の現勢
義務制実施に伴う本県の体制は、今年度でいちおう整ったが、県内における学校数は、国立、市立を含めて二十一校(うち分校七校)となり、内容は盲学校一、聾学校一(ほかに分校三)、養護学校八(ほかに分校四)である。養護学校の構成は、対象となる障害別にさらに三つに分けられ、肢体不自由児対象の養護学校が三校、病弱対象校が三校、精神薄弱が十校(いずれも、分校を含む)となる。(表4)
次に、今年度これらの養護教育諸学校に学ぶ児童・生徒教は、五月一日現在の学校基本調査で、盲・聾学校が、三百九名、養護学校が千三百三十八名となっている。
また、養護学校における義務教育対象の児童・生徒数は、国、県、市立合わせて、千二百四十四名となり、前年度の千五十五名に比して、百八十九名の増加である。
一方、学級数は、盲学校が高等部も含めて十九学級、聾学校は幼稚部、高等部も含めて、四十二学級。養護学校は、総数二百七十四学級で、特に、その中には、施設・病院内に設けられているいわゆる重度・重複障害児対象の特別学級が六十三あり、養護教育の特色をなしている。
しかし、他方において、就学猶予や免除の者が県内には依然残っており、
表4 養護教育諸学校の教職員数、児童生徒数、学級数等 (昭和54.5.1現在)
※学級種別普≠ヘ普通学級特≠ヘ重度の特別学級である。施病≠ヘ、施設・病院内学級の略である。
※高等部には専攻科も含む。