教育福島0044号(1979年(S54)09月)-036page

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目で見る教育統計

 

中学校生徒の卒業後の状況

 

昭和五十四年三月卒業者

 

昭和五十四年三月県内の国・公・私立の中学校を卒業した生徒の進路状況を

○ 中学校卒業者の進路状況

○ 管内別にみた進学率

○ 教育訓練機関等入学者の入学状況

○ 就職者の産業別就職状況

○ 専修学校・各種学校の入学状況

○ 無業者の状況について、昨年度の進路状況と比較しながら、その実態をみることとする。

 

◇ 中学校卒業者の進路状況

本年三月中学校を卒業した生徒の進路状況は図1に示すとおりである。これによると、卒業者総数三万二千七十九人のうち高等学校、高等専門学校及び盲・聾・養護学校高等部に「進学」(就職しながら進学した者を含む)した者は全体の九十一・五%(二万九千三百四十五人一で、前年度より、一・○%の増加となった。次に、専修学校・各種学校・職業訓練校等「教育訓練施設等入学者」は四・○%(千二百九十七人)、「就職者」は三・八%(千二百二十七人一で前年度よりそれぞれ○・六%、○・四%の減少となった。また、「無業者」は両年度とも○・七%で変化はみられなかった。

◇ 菅内別にみた進学率

高等学校等への進学率を管内別にみると図2に示すとおりである。これによると、進学率の最も高い管内は会津管内で九十四・三%、ついで、県北管内九十三・七%、相双管内九十三・二%の順となっており、本県進学率を上回っている。

次に、本年度と前年度の進学率を比較してみると、県南・南会津両管内を除きいずれの管内も上昇しているが、そのうち、会津管内が一・八%、相双管内一・五%、県北管内一・四%と高い上昇率を示しており、進学率の高い管内ほど上昇度も高くなっている。

また、県南・南会津管内は前年度より低い進学率を示した。

◇ 教育訓練機関等入学者の入学状況

卒業者のうち、専修学校、各種学校、職業訓練校など教育訓練機関等に入学した者を学校種類別に入学状況をみると図3に示すとおりである。

これによると、職業訓練校など「職業訓練施設等」に入学した者が五百四十八人で最も多く四十・五%を占め、次いで「各種学校」三十七・六%(四百八十三人)、「専修学校」十九・七%(二百五十三人)の順となっている。

また、前年度の入学者と比較してみると、「訓練校」に入学した者の割合が高くなっている。

◇ 専修学校・各種学校の入学状況

教育訓練機関等入学者のうち、専修学校、各種学校に入学した者の学校種類別に入学状況をみると図4に示すとおりである。

これによると、「予備校」に入学した者が四十二・四%(三百十二人)で最も多く、次いで「和裁・洋裁等の学校」二十・四%(百五十人一、「理容・美容の学校」十四・九%(百十人)、「自動車整備・電気・機械・化学等の学校」九・六%(七十一人)、「看護(士一・保母等の学校」七・五%(五十五人)の順となっている。

また、前年度の入学者と比較してみると、「和裁・洋裁等の学校」、「予備校」に入学した者が他の学校に比べその割合が低くなってきている。

◇ 就職(含就職進学)者の産業別

就職状況

就職した者について、産業別に就職状況をみると図5に示すとおりである。

これによると、製造業、卸売・小売業など「第二次産業」に就職した者が七十四・六%(千三百二十五人一で最も多く、次いで「第三次産業」二十二・四%(三百九十七人)となっており「第一次産業」就職者はわずか一・○%(十八人一である。また、前年度と比較してみると、第二次産業に就職した者の占める割合が高くなっている。

◇ 無業者の状況

卒業後進学も就職もしない者の理由別にその状況をみると図6に示すとおりである。これによると、「家事手伝い」の者が五十二・六%(百二十六人)、「上級学校進学希望者」十二・六%一二十七人一「その他」二十八・八%(六十二人一となっており、前年度比で「家事手伝い」の者の割合が高くなっている。

 

図1 卒業者の進路状況

 

 

 

 


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