教育福島0044号(1979年(S54)09月)-035page

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な学習情報を学校教育、社会教育の場に提供する綜合的な学習情報機関としての視聴覚センターを企画している。事業として、教材の製作、収集、提供、機材の展示、研修の企画などをつけ加えて、本格的視聴覚教育活動の場とすべく、計画の立案にふみ切ったのである。

従来の視聴覚ライブラリーは、貸し出し、収集、研修、広報に限られていたものを、貸出、収集、製作、指導、研修、補修、展示、行事、広報と項目もふやし、貸し出しでは、十六ミリ・八ミリ映画フイルム、スライド、TP、録音教材、映写機の貸し出し、収集では、十六ミリ映画フィルム、八ミリ映画フイルム各五百本、レコード二千枚、テープ千本、十六ミリ映写機二十台、八ミリ映写機、スライド映写機各五台、OHP十台、TP複写機三台、八ミリカメラ五台、十六ミリカメラ五台、三十五ミリカメラ三台、を備え、市内の優秀作品も収集し郷土ライブラリーの役目を持つ。製作としては、八ミリ、TP、写真、スライド、ビデオ教材等の自作活動、地域学校の優秀作品の複製、市内の愛好者に教材、映画、スライドの製作の場の提供。指導としては、視聴覚教育計画の立案と推進、視聴覚教育担当者の養成と指導、教材・機材利用への指導助言と資料の提供、製作活動全般の援助、相談。研修としては、視聴覚教育研修講座、視聴覚教育主任研修会、映写技術講習会、教材自作講習会、放送技術研修講座、教材・機材利用研究会等の講座を考えている。補修としては、所有の教材・機材の整備、補修、保全とともに、その技術講習会とともに、相談、資料の提供を行う。展示としては、機器・教材の視聴覚的展示、市内の自作教材、映画、スライド等の展示紹介をする。行事としては、レコードコンサート、映写会、映画会、小グループの音楽、芸能鑑賞会、発表会、古典芸能、民俗芸能、指人形芝居等の鑑賞会、発表会などが考えられる。広報としては、教材利用の手引き、実践事例集、教材解説案内等の編集発行、視聴覚教育指導解説資料の発行、教材目録、利用案内、センター広報紙の編集発行を考えている。

これらの仕事が、予定されている資料室(機材貸し出し室)製作室(教材制作室、機材修理室)研修室(演習室)研修・講座室一研修室一視聴覚ホール一視聴覚室、映写室)〔( )内は国の基準の室名〕などの各室で実施され、今までとは全く新しい視聴覚センターとして始動すべく、郡山市教育委員会は、今、学教・社教をとわずひとつの目標にむかって学習を続けている。二年後、果たしてこのセンターがどう活動してゆくか、それを思い大きな責任を感じながら、一日一日を新しい情報や機材と取り組んでいる。

 

真剣な表情 16ミリ講習会

真剣な表情 16ミリ講習会

 

 

 


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