教育福島0045号(1979年(S54)10月)-047page

わが校を語る

　

郡山市立

郡山第一中学校

　

郡山市の中央、開成山公園の南一キロの地に市最初の独立校として創設され、幾度かの増改築の末、鉄筋白亜の偉容を誇っているのが本校である。

ここでは、千百余名の生徒が「健康・勉強・奉仕」を目標に「品格のある一中生」として、歴史と伝統を守りながら格調高い教育活動を続けている。

教育目標の「健康」が源流となって盛んなスポーツ、厳しい練習が実を結んで、本年度の中体連においては、県大会十四、東北大会四、全国大会二とそれぞれの種目が出場している。さらに今年度はプールが新設され、水泳部も結成されたので、スポーツのかくもさらに広げられてきている。

三百七十五名の三年生全員が高校進学を希望している現在、生徒の学習にもひたむきな意欲がみなぎり、それにこたえる教師もその指導に熱気が満ちている。その効果がひとり進学のみならず、各教科コンクール等でよい成績をおさめている。

誠実な自主的活動を続けている生徒活動で、特筆しておきたいことは「無言清掃と無人販売」である。定着したこれらの奉任の校風が発展し、ベルマーク収集日本一、学区内の公園、道路の清掃奉仕作業等が定期的に実施され、地域民から感謝と協力を得ている。

昨年、創立三十周年を迎えて、先輩各位の築いた「一中教育」を見極めつつ「共に学び、共に育つ」の本校合い言葉のもと、師弟一如となって、二十一世紀の豊かな人間の育成に取り組んでいる。

　

鉄筋三階の校舎

　

碑・教育目標

　

伝統ある無言清掃

　

真剣な授業(LL教室)