教育福島0046号(1979年(S54)11月)-036page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

目で見る教育統計

 

進路希望状況調査から

 

中学校・高等学校生徒の進路希望及び卒業後の状況を調査し、進路指導のための基礎資料を得ることを目的として、県内の国立・公立・私立の中学校・高等学校を対象に昭和五十四年九月一日現在をもって調査したが、そのうち、中学校における進路希望状況調査の結果の概要は次のとおりである。

 

◆進路別にみた希望状況

 

県内の国・公・私立の中学校における昭和五十四年九月一日現在の進路別にみた希望の状況は表1及び図1に示すとおりである。

 

表1 進路別希望者数(国・公・私立) (実数:人)

表1 進路別希望者数(国・公・私立) (実数:人)

注 ( )は県外希望者で内書で示した。

 

図1 進路希望者の割合

る。男女別では、女子の方が男子より○・七%進学希望率が高くなっている。

 

これによると、卒業見込者総数三万二千三百六十人のうち、進学希望者は三万千二十八人で全体の九五・九%を占めている。また、進学希望者を県内・県外別にみると、県内進学希望者は九五・二%(三万八百二人)、県外進学希望者は○・七%(二百二十六人)となっている。さらに、県内進学希望者を学校種類別、課程別についてみると、全日制課程九四・三%(三万五百十人)定時制課程○・二%(七十八人)、高等専門学校○・六%(二百七人)となっている。男女別では、女子の方が男子より○・七%進学希望率が高くなっている。

次に、教育訓練機関入学希望者と就職者についてみると、教育訓練機関入学希望者が一・五%(四百七十三人)就職希望者が二・四%(七百六十六人)であり、調査時点において、まだ進路が決っていない者は○・二%(六十二人)となっている。

 

◆管内別にみた進路希望状況

 

管内別にみた進路希望の状況は表2及び図2に示すとおりである。

これによると、進学希望では、いわき管内が九七・三%で最も多く、ついで会津管内九七・一%、相双管内九六・二%、県北管内九六・一%、県南管内九四・九%、県中管内九四・四%、南会津管内九四・三%の順となっている。また、就職希望者では南会津管内が四・二%、教育訓練機関入学希望者等では県中管内が二・四%で最も多くなっている。

次に、進学希望者のうち、県内進学希望者を学校種類別、課程別についてみると、全日制課程では会津管内九五・九%で最も多く、次いで相双管内九四・八%、県北管内九四・六%、いわき九四・五%、県中・南会津管内九三・三%の順となっており、県南管内は九二・五%で最も少なく、県外進学希望者が管内中最も多くなっている。

 

◆就職希望者と残業訓練機関入学希望者の県外希望の状況

 

就職と職業訓練機関入学を希望する者のうち、県外を希望する者の占める割合は図3・4に示すとおりである。

これによると、就職希望者では、男子では二一・四%(八十三人)、女子では三二・○%(百二十一人)で男子より女子の方が多い。また、教育訓練機関入学希望者についてみると、男子では一一・五%(三十二人)、女子では八・二%(十六人)で就職希望者とは逆に男子の方が多くなっている。

 

なお、この調査は九月一日現在で調査したものであり、各学校で進路の決まる一月ころと相当期間があるので、調査時点の数値と若干変わるものであることを附記しておく。

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。