教育福島0047号(1979年(S54)12月)-016page

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った。本年はその三年目で、移動した作品百点は、第三十三同県展に出品された招待及び受賞等の作品であり、多彩で質の高い内容により各会場とも好評を博した。

○移動町村 塙町 石川町本宮町 高郷村 下郷町 小高町

○観覧者 延べ一万二千百四十一名

○作品 日本画二十点 洋画三十五点 彫塑十五点 工芸美術十五点 書十五点 計百点

 

四、県収蔵美術品巡回展

 

県教育委員会では、昭和四十五年に県文化センターを設立し、その中に、県美術博物館を併設して以来、県出身者及び本県にゆかりのある優れた美術作品を中心に収集を続け、これら収蔵美術品は四百点を越え、昭和四十六年から県文化センター展示室において、収蔵美術展として一般公開してきた。

しかし、県域が広いことから、より多くの県民の鑑賞に供するため、昭和五十二年より「県収蔵美術品巡回展」を開催することとし、県内各都市を巡回展覧しているものである。

本年は、喜多方市、相馬市、白河市で開催した。白河市においては、十月に完成した白河市歴史民俗資料館落成記念として開催するなど、各地で地域文化振興の一助として意義深い美術展となった。

○喜多方展 喜多方市厚生会館 十月二十日〜二十三日

○相馬展 相馬市市民会館 十月二十七日〜三十日

○白河展白河市歴史民俗資料館 十一月三日〜十六日

 

県収蔵美術品巡回展(喜多方展)

県収蔵美術品巡回展(喜多方展)

 

五、県選抜美術展

本美術展は、昭和五十一年まで「県選抜秀作美術展」と称し、春の県総合美術展とともに県美術界の二大行事として県民生活に定着し、毎年開催されていたものが、その後は三年ごとに開催することになり、より新しい企画、かつ充実した内容で本年十一月に開催されることになった。

出品作品は、県内作家および県出身の県外作家が昭和五十二年一月から本年八月までに県内外で発表した作品を対象とし、その中から選考委員会の推薦に基づいて百三十三点を陳列し、県民に各作家の業績を紹介するとともに鑑賞に供し、本県美術文化振興の一助とするものである。

○選考委員

今井珠泉 菅野忠良 斎藤発生 斎藤芳龍 斎藤正夫 佐藤潤四郎 高橋良一郎 永山十志夫 増田忍石 若松光一郎 渡辺到源 渡辺雅旺 渡辺良雄

○会場 福島県文化センター

○会期 十一月十五日〜二十二日

○作品 日本画二十六点 洋画四十五点 彫塑十八点 工芸美術二十一点 書二十三点 計百三十三点

 

六、第六回県高等学校美術展

 

昭和四十八年からはじめられた本美術展もことしで六年目を迎える。本県美術文化振興のためには、高校生の美術活動が重要な要素となる。また、各高校において、授業、クラブ活動等で制作した作品を全県的に発表する場がないことから、本美術展が開催されるに至った。

近年、高校生の美術文化への参加には目ざましいものがあり、その作品も多彩で質の高いものになっている。会場の都合で各高校の出品点数には制限があるが、県内高校生の作品を一堂に集め、広く県民の鑑賞に供する場として本美術展の果たす役割は大きいといえる。

○会場 会津若松市文化福祉センター

○会期 十一月七日〜十一日

○部門 絵画 彫塑 デザイン

 

七、県高等学校音楽祭

 

本音楽祭は、県内の高校生が一堂に会し、日ごろの音楽学習活動の成果を発表し鑑賞しあい、音楽をとおして心豊かな人間性の滋養に資するとともに高校生の自主的な音楽活動の普及と向上を図る趣旨で開催されたものである。

○会場 県文化センター 福島市公会堂

○会期 七月十四、十五日

○部門 合唱 器楽

○講師 成田欽家 小泉ひろし

○参加者 約四千名

 

八、文化のふるさと指定

 

この事業は、地域ぐるみの文化活動を期待し、現に活動している文化団体の育成と合わせて、情操豊かな「文化のふるさと」の形成を図ることをねらいとして昭和四十八年度から実施しているものである。

合唱、文芸、美術、舞踊、演劇及び

 

 

 


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