教育福島0051号(1980年(S55)06月)-035page

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・予習の習慣がついた(八十二パーセント)。

・ 不明な所を明確にして授業にのぞむようになった(六十九パーセント)。

・ 目的を持って授業にのぞむので、勉強にゆとりが出てきた(三十七パーセント)

・他の教科も予習するようになり、予習するのが楽しく毎日が充実してきた(二十八パーセント)。

・休み時間なども利用するようになった(十八パーセント)。

2)小テストや記録カードについて

・毎日のはげみになった(三十三パーセント)。

・欠点や不明な所がはっきりするので復習や勉強の仕方が明確になった(三十一パーセント)

(四) 結果の考察

1)学力群に関係なく毎日勉強する習慣がついてきた。特に、予習についての意識の伸びは大きく、予習を中心とする勉強法になってきた。

2)勉強総時間の増加はあまりみられないが、数学の予習にかける時間の伸びはうかがえる。

3)勉強に自信を持てるようになり深みのある勉強法になってきた。

4)成績面からみて学力群に関係なく変容の状態や伸びは同程度である。

 

質問も真剣に

 

質問も真剣に

 

四 まとめ

(一)結論

1)勉強に自信を持ち、意欲的に予習に取り組むようになった。

2)積極的に、より生きた学習をするようになった。

3)わからないということを恐れずに前向きの勉強法になった。

以上、学習全般にわたり、意欲的に取り組む姿勢が見られるようになり、この方法は、学力群の上下に関係なく効果があったと判断できる。

(二)反省と今後の問題点

教師、生徒ともに一致した目的意識を持って学習に当たったので、予想以上の反応と効果を得られたことは非常にうれしい。

しかし、この方法を常時継続するには、いろいろ困難点があるので、より一層の改善工夫と上位者群の発奮を促すための研究が今後に残された課題となる。

 

協力学習も楽しく

 

協力学習も楽しく

 

別表 調査にみられる個人の変容(数学の勉強時間数)(○事前・●事後)

 

 

 

 

 

 


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