教育福島0051号(1980年(S55)06月)-042page

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まちからむらからこんにちは

 

親と教師と子供と

 

鹿島町立鹿島中学校

父母と教師の会

 

一、はじめに

激動する社会情勢の中で、子供たちをとりまく環境も多種多様化しており、今こそ、家庭教育、学校教育、社会教育三者一体となったPTAの力強い活動と役割が期待されている時はないと考えられる。日常生活の中で、各種行事の中で、親と教師と子供が一体となり、諸団体の協力のもとに、互いに協力し信頼を深め自主的な活動を通して、PTAの目標である子供の幸福と健全育成に一歩でも近づくことをめざし、会員とともに諸先輩の築かれた本校PTA活動を、更に発展させるために努力をしていきたい。

 

二、地域及び学校の概況

鹿島町は本県の浜通り地方の北部に位置し、北は相馬市、南は原町市に隣接した典型的な農村である。人口、一万三千五百八十三人、町の歴史は古く古墳時代からの遺跡、真野古墳群、横穴群などがある。学校規模は、一学年四学級、二・三学年各三学級、養護学級一学級の計十一学級、生徒数四百十二名、PTA会員数三百七十五人の中規模校である。

 

三、組織運営の状況

本会の目的の一つに、「この会は生徒の健全な成長発達を図るために相互に協力する」とあり、PTAの結びつきや、話し合いの場を多くもってきたが中学校においては、三者が一体となる場は少ない。そこで本会は、学年PTA活動を推進し、親子スポーツ大会、いも煮会などの行事を持ち、また例会には学年PTAを中心に、気楽に話せる場をつくってきた。親子の断絶がさけばれているとき、個々の学年単位の活動により三者が一体となることを根本とした活動を進めている。

 

心のかよったPTA会(3学年)

 

心のかよったPTA会(3学年)

 

四、広報活動の状況

会員間を結ぶ機関誌「PTA会報」を年二回発行し、適時にPTA速報も発行している。一昨年までは、原稿依頼から校正まですべての作業を教師側に一方的にまかせ発行してきたが、昨年度から父母の手で一連の作業を行うよう改善し、年二回の会報、速報を六回発行している。そのほか各学年で学年便りを発行して、学校と家庭との意思の疎通を図っている。更に、創意工夫し広報活動を充実すべく努力をしている。

 

五、学校教育の理解及び家庭教育に関する学習活動の状況

会員全体の活動を目標に、学年、学級を柱に親子、教師が一体となり活動する方針を決め、学年委員が推進運営に当たり、学年に応じた独自の活動をしている。夏季休業中の三学年の、親と子の集いには会員の八十パーセントが参加、親子球技大会のパレーボール大会には、一学年が八十パーセント、二学年が七十パーセントの会員の参加のもとに親子が一体となって、それぞれ熱戦を展開した姿が印象的である。学期末の定例会には通知票を親に手渡しをするためか、九十パーセントの出席率を示している。また、各学年で、家庭学習、生活指導などについて話し合いをしている。学級担任との個別懇

 

 

 


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