教育福島0051号(1980年(S55)06月)-041page

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教育に実績のある県立平養護学校を訪問して実態の説明を受け、それぞれの施設を見学しました。

二日目は、九時から校舎改築がなった大規模校である県立磐城高等学校の訪問を皮切りに、学校緑化指定校・文部省指定格技研究推進校のいわき市立四倉中学校、へき地小規模校のいわき市立小白井小・中学校を訪問しましたが、特に小白井小・中学校では、全教職員に会い、へき地校での御苦労をねぎらいました。

なお、二日目は、午後一時からいわき市文化センターで管内関係者の出席を得て教育懇談会が持たれました。

 

いわき地方における教育の現状と課題

--教育懇談会--

 

教育懇談会は、主催者側を代表して坪井孚夫委員長はじめ多数が出席、また、いわき地区からは、市教育委員の岡田三栄さんほか七名が参加して行われました。

会はまず、いわき教育事務所高浜次長の進行によって始められ、坪井委員長が「なまの声をお聞きして、教育の向上に生かしていきたい」とあいさつ、懇談に入りました。

学校教育関係者からは、ゆとりの問題、生徒指導、進路指導の実態が報告され、ゆとりに関しては、児童生徒の実情をとらえる中でゆとりを消化していこうとしていることや、広域化された非行対策では、校内体制の確立や親と学校との連携、各学校間の協力体制の強化などが話し合われました。また高校教育については、中学浪人や中退者にふれた話し合いの中で、再入学の事例が挙げられ、目的意識を持たせる教育がいかに大切であるかが論じられました。PTA関係者からは、家庭、社会、学校三者の連帯の中でこそ青少年の健全育成が推進されることや青少年の健全育成は、まず目的を一つにすることからはじまることが確認されました。

また、席上各教育委員から家庭教育の重要性(角田委員)。中学浪人や高校の格差については学区制の問題だけでは単純に解決できないのではないか。大人の意識にも関係することだ(山崎委員)。豊かな心を育てるには、どこかで宗教的感覚でものごとを考えることを教えることも必要。大人が思いきったことを言ったり、例えば、自分の子供だけにとらわれずに、他人の子供をしかるようなことも大切なことだ(坪井委員長)。などの数多い発言がありました。

 

懇談会出席者

<主催者側>

坪井孚夫 県教育委員会委員長

山崎忠兵衛 同委員長職務代理者

角田道子 同委員

伊勢呂裕史 県教育庁総務課長

橋本善之 同いわき教育事務所長

高浜兼一 同次長

芳賀北彦 同指導課長

高橋昭平 同駐在管理主事(高校)

 

<いわき地区関係者>

岡田三栄 いわき市教委教育委員

下山田民部 同教育次長

小島秀雄 同社会教育課長

熊谷喜代美 いわき市立平第一小学校長

飯野信一 同小名浜第二中学校長

菅野朋重 県立磐城高等学校長

鈴木喬二 いわき市小中学校PTA連絡協議会長

鈴木康之 いわき地区高等学校PTA連合会幹事

 

図書館法制定三十周年 文部大臣表彰

 

桑原善作 元県立図書館長

東京都文京区本郷六ノ十ノ十

 

大村武一 元会津若松市立会津図書館長

会津若松市城東町八番七号

 

若月洋二郎 県立図書館館内奉仕課長

福島市笹谷字出歩十一ノ五

 

教育懇談会風景

 

教育懇談会風景

 

 

 


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