教育福島0051号(1980年(S55)06月)-044page
まちからむらからこんにちは
教養を高めあう「テーマ学習」
桑折町立醸芳小学校
父母と先生の会
一、組織及び活動方針
会員の総意を反映させ、効率的な運営を図る観点から、会則を設けており組織は表1のとおりである。
会長(監事)は、方部長(十八名)と学年委員長からなる選考委員によって選考され、総会の承認を得ると、副会長以下専門委員長を委嘱して執行部(総務委員会)を構成する。一方では学年委員会、方部会の代表で構成する理事会が、執行部案の審議検討をする中で会員の総意を反映させると同時に、ミニPTAとしての方部の活動や学年PTA活動が本会の事業推進と並行して展開されるしくみになっている。
本年度の活動方針は、ここ三年間の継続目標として三つ掲げている。
1)会員相互の心のふれあいを深めながら、教養を高めよう。
2)家庭と学校との密接な関連を図り、自主的な子供を育てよう。
3)教育環境の整備を図り、児童の校外での道徳心を高めよう。
以上の基本方針をもとに、今年度は「対話のあるPTA」をスローガンとして事業計画を立案した。
二、運営の状況
昭和五十四年度優良PTAとして、文部大臣表彰の栄誉を受け、従来の活動から良いものは更に発展させ、改善すべきものはなにかを検討して、今後の運営をよりよいものにしていくことをめざしている。
西町方部学習会風景
(1)教養を高める学習活動
学校教育に対する理解を深めるため
授業参観には常に九割以上が参加し、学年会、教養委員会で準備した資料をもとに、テーマに添った話し合いをし、子供の教育問題について保護者と先生、保護者どうしの学習を行っている。
昭和四十五年度以降、本会の象徴的な活動となっているテーマ学習については、次の経過をたどってきている。
学級(学年)懇談会や方部会の際に会員として、年間を通して学習するテーマを決め、会合ごとに教師と父母、、父母どうしがそれをめぐって話し合いをする方式である。これは学校の教育目標や経営方針に合わせて設定し、子供の健やかな育成のため、学校と家庭が一体となって取り組む意図から設定されてきたものである。
テーマ学習の展開やまとめ方も年々
テーマ一覧
昭和45年度 進んで家庭学習をさせるには、どうすればよいか。
昭和46年度
昭和47年度 家に帰ってから嬉しいことは何か。嫌なことは何か。
昭和48年度
昭和49年度 子どもに自主性を身につけさせるためには、家庭ではどうしたらよいか。
昭和50年度〜
昭和52年度 子どもが身につけている「美しい心」をよりよく育てるために、親はどのようにはたらきかければよいだろうか。
昭和53年度 「やりぬこうとする心」を育てるため、家庭と学校はどのように協力すればよいか。
サブテーマ) --きまりを守って実行する生活行動--
昭和54年度 --方法や順序を考える自主的行動--
昭和55年度 --奉仕の心を育てる生活指導--
表1