教育福島0052号(1980年(S55)07月)-040page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

福島県立富岡高等学校川内分校

 

そうら、いくわよォー

 

そうら、いくわよォー

 

校門から校舎をのぞむ

 

校門から校舎をのぞむ

 

三年 猪狩イク子

阿武隈川の山懐に、すっぽりと抱かれ、豊かな自然環境に恵まれた村-草野心平先生で名高い天山文庫のある村-その川内村のほぼ中央に位置する本校は、在籍生徒数百三十名の小規模校である。

本校は、昭和二十六年に福島県浪江高等学校大野分校川内分室として発足し、昭和三十三年村に移管され、福島県川内高等学校となった。その後、昭和四十年、県に移管され、福島県立富岡高等学校川内分校となり、昭和四十三年、全日制課程となって現在に至っている。

本校は、川内中学校と隣接し、入学者の大半が川内中学校から入学している。

比較的若い先生が多いので、生徒にとって親しみやすい。そのため、先生と生徒という隔たりもほとんどなく、心から触れあうことができる。先生がたは、若さにものをいわせ、エネルギッシュな指導をしてくださる。また、生活指導が徹底しているせいか、服装違反、その他の違反者も、ほとんどない。

特に本校は、バイク通学が多いので交通委員会、安全委員会を設けて、更に厳しい指導をしている。その他、あいさつの徹底、協力して素早くすませる環境美化の作業も、本校の大きな特徴である。特に今年から緑化委員会が設置されたので、なお一層の環境整備ができるものと期待している。

本校は、小規模校で生徒数も少ないため、予算、施設、設備、諸活動等の面で大きなハンディを背負っている。しかし、このようなハンディキャップを克服し、他の大規模校に負けないように、先生がたも一丸となり環境整備や学習活動、部活動に励んでいる。とりわけ、心から交わし合うあいさつ、毎日の清掃活動や部活動、そして秋の野外活動などは、本校自慢の特色である。

グランドの防球ネット工事も完成し待望久しかった体育館も、今年度中に建設されることになり、着々と学園らしく整備されていく。恵まれた自然の中で、校訓「清く正しく、明るく優しく、強く広く」を忘れることなく、心身の鍛練と、よい伝統づくりに励んでいる。

 

ぼくの学校わたしの学校

 

ぼくの学校わたしの学校

 

 

 


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。