教育福島0052号(1980年(S55)07月)-039page

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須賀川市立第一中学校

 

けやきの木の下で

 

けやきの木の下で

 

伝統ある校舎

 

伝統ある校舎

 

三年 相楽邦子

雲水峰山、釈迦堂川、牡丹園、山と川と花のある文化の町須賀川。その中心にある須賀川市立第一中学校。

私たちの学校は、大きな三本のけやきと広い校庭を前面に持ち、緑に囲まれた木造二階建のとても古い校舎です。

校庭の小高い所にある三本のけやきは、しっかりと大地に根をおろし、その一本一本が私たちに、「知性」「友愛」「健康」を静かに語りかけ、天にむかって三本が一つにまとまり合っています。それが私たちの目標です。

私は、入学した時、校舎の古いのに驚きました。しかし、磨き込まれた床黒く光った太い柱に美しさと伝統を感じました。その美しさは、先輩たちが磨き上げた汗の結晶、長い伝統からにじみ出てくる美しさであることを知りました。

私たちの学校は、自治班活動として「無言清掃」が徹底されています。それは先輩から後輩に受け継がれ、一人一人が心を込めて床や柱を磨き、愛校心を育てています。

学習面ばかりでなく、部活動や校内の各種行事への取り組みなども、自主的に活発に行われています。

毎日汗にまみれ、練習に励む部活動の成果は中体連で発揮され、野球、バスケットボール、卓球、水泳、陸上競技などすばらしい成績をあげ、伝統を誇っています。

校内では、生徒会主催の文化祭、そのメーンとなる舞台発表、学級が一つにまとより、すばらしいハーモニーをみせた合唱など、この時ほどクラスがまとまったという強い満足感を感じたことはありません。また、食欲の秋に行われるいも煮会。学校の近くにある旭ケ岡公園で全校生が先生も交えて実施しています。メニューや準備をするまでの班活動の楽しさ、そして当日青空の下で食べ、思いきりレクをし、生徒と先生がとけ合って楽しい一日を過します。

生活、学習面での厳しきもありますが、常に一中生としての誇りを持ち、先輩たちの築いた伝統を無駄にすることなく、更に努力を積み上げがんばろうと毎日を精一杯励んでいます。

 

ぼくの学校わたしの学校

 

ぼくの学校わたしの学校

 

 

 


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