教育福島0052号(1980年(S55)07月)-043page
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県指定重要有形民俗文化財
絵馬 双鷹図 1面(延宝七年藤原概純奉納の記がある。)
黒漆ごとき塗料を塗布した板に、薄板に彫んだ画像を貼付け彩色したものである。図柄は唐獅子の上に立てた止木に紅白の紐を脚に結んだままとまっている白黒の鷹で雌雄対をなしている。
絵馬の縁の色は朱で、上下と四隅の飾り金具は金鍍金を施した銅かと思われ、網目のたたきや、唐草の模様の中に見られる、まるに揚羽蝶と宝舟の紋様の彫りも手のこんだものである。
銘文は金箔で「奉掛御宝前」藤原概純敬白、延宝七年己未正月吉旦」(一六七九)とある。奉納者の藤原概純は藩主内藤義泰の時からの家老松賀族之助である。
落ち着いて気品のある色彩が貼絵の技法の中によく生かされており、保存状態も非常によい。
額の全長、縦九十二七ンチメートル、横百三十四・七センチメートル。
額の幅三・三〜三・五センチメートル。
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所有者 飯野八幡宮 所在地 いわき市平字八幡小路84番地
あとがき
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○ 友人の息子の運動会を見る機会に恵まれた。大規模校であるこの小学校は、父兄児童あわせると五千を越える大世帯。まさに大運動会である。プログラムもトラック、フィールド同時使用のフル回転。わが児の勇姿を発見するころには出し物が終わっているという次第。
○ ところで、大規模小一位は干六百二十一名(平五)。二位千六百十六名(蓬莱)の在籍(五月一日現在)。小規模小は屋敷小の六名。分校では東山小一ノ渡戸分校の一名である。
○ 啄木は「魂で子供の心を育てる」と言った。創意工夫された「ゆとりある教育」の実現は、父兄の等しい願いであり、手づくりの教育を期待しているのも事実。そしてそこには、大きい小さいの差はないはずだ。(ひ)
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