教育福島0054号(1980年(S55)09月)-020page

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十年度に上昇に転じて以来急速な伸びを示し、ついに待望の六〇パーセントラインに達し、新規学卒者の地元志向にこたえる県内の雇用拡大のための関係機関の努力が着実な成果を得ているといえる。

就職者の県内留保状況を学科別にみると、農業、水産(七十七パーセント)及び商業(七十一・二パーセント)の学科が七〇パーセント台の高率を記録し、家庭(六〇・八パーセント)、普通(五十七・四パーセント)、工業(五十三・六パーセント)と続いている。学科単位にみれば、全学科が五〇パーセント以上になっているが、更にこれを男女別にすると工業科女子だけは依然として四十八・四パーセントに止まり五〇パーセントラインを割っている。

昭和五十四年九月一日の進路希望調査時点での県内希望は、全体として六十四・一パーセントであったのに対比し、卒業後の結果が六十一・九パーセントの留保率を記録したことは、求職者の就職地に関する限りその大部分の希望がかなえられたことを意味し、五十四年度の進路指導は、本県産業構造、脆弱な産業基盤等所与の条件を負いながらも大きな成果を得たものと評価されよう。

 

表4 大学別進学者数(実数)【全日制】

 

表4 大学別進学者数(実数)【全日制】

 

 

 


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