教育福島0054号(1980年(S55)09月)-040page
告知板
福島県教育委員会
相双地区
教育広聴会開催
「新任教員にきく」
本年度第二回目の教育広聴会は、八月二〇日午後一時から、県原町合同庁舎を会場に開催されました。
今回の相双地区教育広聴会は、「新任教員にきく」をメーン・テーマにして、今年度相双管内に赴任した新卒の先生がたを中心に集まっていただき、明日を担う児童生徒が健康な心を持って、充実した生活をおくるためにはどうしたらよいか、未来を創造する豊かな人間性を培うための指導はどうあるべきか等について、意見発表と話し合いが行われました。席上、あいさつの中で邊見教育長は「学校教育に携わる我々は、家庭や地域社会と密接な連携を保ちながら、県民の信頼にこたえ、児童生徒がはつらつとして、しかも希望に満ちた生活が送れるよう努力しなければならない」と述べました。
会は、伊勢呂総務課長の司会により進行されましたが、主に、次の点に話題が集中いたしました。
学校経営の立場から
・信頼感に満ちた人間関係のあり方はどうあるべきか。
・教員の意欲を高め充実した教育活動を行うためにどうすればよいか。
・地域の実態をいかした学校経営はどうあるべきか。
教科指導の立場から
・目的意識を持たせての指導はどうあるべきか。
・ふれあいのある指導を通じて、児童生徒にやる気を起こさせるためにはどうあるべきか。
生徒指導の立場から
・生徒の理解を深めるために教師はどうあるべきか。
・ほめ方、叱り方はどうすべきか。
健康教育の立場から
・校内巡視を通しての保健教育はどうすべきか。
・保健室利用者を通しての指導はどうしたらよいか。
養護教育の立場から
・指導の手がかりは、どうしたらよいか。
・興味、関心を生かした学習の展開はどうあるべきか。
また、最後に、山崎・角田両県教育委員から指導と助言があり、山崎委員は、「教育は人なりとよく言われるが今日の話し合いを聞いていて、先生がたが実に真剣に、毎日の教育活動に取り組んでいることがわかった。安心して子供をまかせることができる。これからも頑張って欲しい」と述べ、角田委員からは、「先生がたのご苦労を再認識しました。自信を持って、信頼にこたえる教師になって下さい。期待しております」と激励のことばがありました。
広聴会風景
出席者は次のとおり
◇意見発表者
菅野八重子
鹿島町立真野小学校長
佐藤利郎
小高町立鳩原小学校教頭
熊代佳子
相馬市立桜丘小学校教諭
猪狩佳久
浪江町立津島中学校教頭
赤沼せつ子
新地町立尚英中学校教諭
香内一宏
相馬市立中村第一中学校教諭
菅野久美子
楢葉町立楢葉中学校教諭
岡崎純子
県立新地高等学校教諭
星野則子
県立富岡養護学校教諭
◇主催者
山崎忠兵衛
県教育委員会委員長職務代理者
角田道子
同 委員
邊見榮之助
同 教育長
佐藤昌志
県教育庁教育次長
伊勢呂裕史
同 総務課長