教育福島0056号(1980年(S55)11月)-036page
まちからむらからこんにちは
わがまちのボランティア学級
喜多方市教育委員会
一 はじめに
喜多方市中央公民館ボランティア学級は、昭和四十九年度から婦人教育の中に取り入れて実施している。五十年度から補助事業の指定を受けたので社会教育の一環としてボランティア学習並びに実践活動を続けている。
本年度からは、更にボランティア精神の輪を広げるために、長年ボランティア学級で学習した人は学級を離れ、自主的に実践活動のグループを作り計画しながら活動をしている。
また、市内のボランティア活動を続けている他のグループ(クリーンアップふるさと、手話サークル、あけばの会、婦人会)などと交流を深めながら活動をしている。
二 学級の概要
(1) 学級生の構成と特色
市内全域の一般婦人を対象に年齢を問わず公募している。本年度は三十五名で年齢構成は四十歳代六名、五十歳代十三名、六十歳代十六名となっている。比較的余暇時間に恵まれているサラリーマン家庭の主婦や農家の中年婦人が大半を占めている。したがって社会参加意欲は旺盛である。
(2) 学級の組織
運営委員会は年五回開き学級の役員で組織する。役員は学級長一名、副学級長二名、記録係一名、会計係一名、レク係一名、連絡係八名、事業代表者四名となっている。
三 学習の目標
明るく住みよい地域社会をつくるためにボランティア活動に関する理解を深めるとともに、地域の実態を把握し適性や能力を生かして、実践活動する態度を身につけ、自分自身の成長と生きがいの開発を図る。
四 地域社会に根ざした活動のために
(1) 地域社会の問題点を探るとともにボランティア活動の場の発見につとめる。
(2) 地域の実情と学級生の学習要求とをよく検討した上で学習の方向づけをする。
(3) 基礎学習を取り入れ、ボランティアに関する理解を深めながら呼びかけに応じて実践活動をも取り入れ学習→実践→反省→学習を繰り返す方法をとる。
(4) 地域づくりのために、どんな活動が必要か自分の個性や能力を生かして何ができるかを考え話し合いを重視する。
ボランティア学級開講日に
五 学習状況
(1) 現在までの学習状況
1)ボランティア活動の基礎学習
・ボランティア活動の意義と役割
・社会生活とボランティア
・婦人の生き方とボランティア
・外国におけるボランティア活動
2)地域の実態を理解するための学習
・福祉行政の現状と問題点
・現地移動学習
・ボランティアの意識調査
・地域における必要性の調査
3)技術講習
・看護法の実習
・老人の心理とカウンセリングの技術・幼児の心理と遊び、本の読み聞かせ
・ボランティア活動団体との交歓研修
・会津若松市・須賀川市・白河市のボランティア活動との交歓研修
・市内ボランティア活動グループ、姑学級、婦人学級との交歓研修
(2) 学習計画
1)学習目標
婦人のボランティアに関する理解を深めるとともに地域の実情を把握し