教育福島0058号(1981年(S56)01月)-012page
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特選
児童の語い力を高めるための指導
二本松市立二本松南小学校教諭
加藤隆
一 研究の趣旨
本研究は、五十四年度からの継続研究であり、第二年次に当たる。
第一年次は、読解過程における語い指導について研究を行ったが、本年は研究の二年次として研究の範囲を書写を除く国語科全領域とし、次の三点を問題点としてとりあげ、実践により解明しようと試みた。
(1) 児童に学習させるべき語句を、どこから、どんな方法で選んだらよいか。(指導語句の選択)
(2) その語句を、国語科学習のどこでどんな方法で学習させればよいか。(領域ごとの指導法の研究)
(3) 指導の効率化を図るための「語句指導カード」の作成
二 研究内容
(一) 研究仮説
児童の語い力を高めるためには、あらかじめ学習の対象とする語句を選択し、単元の導入、展開、終末のそれぞれの段階において、語句の意味によるつながり、語句の構成、性質によるつながりの両面から学習させればよい。
(二) 実践 1)
(1) 「学習対象語い」の選択と分類
「学習対象語い」を次の二つの語いとした。
1) 現在使用している国語科教科書に出ているすべての語句。(以後これを「教科書語い」とよぶ。)
2) 「学習基本語い」(倉持保男選)総数四千百六十一語
1)と2)の語句をあわせると九千七百八十九語となるが、両方に含まれる語句のかさなりを除くと総語句数は七千四百七十九語となる。これらの語句を国立国語研究所編「分類語彙(い)表」に基づき意味別に四百八十七項目に分類し
資料1 「学習対象語い」意味別表
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資料2 「基本的指導法」(指導上の留意点は省略)
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