教育福島0065号(1981年(S56)10月)-048page

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福島県立聾学校平分校

ぼくの学校わたしの学校

 

▼楽しい海水浴

 

▼楽しい海水浴

ぼくらはみんな仲間です◆

 

ぼくらはみんな仲間です◆

小学部六年

 

小学部六年

久保田政宏

 

福島県立聾学校平分校は、常磐線平駅から一つ北へ行った草野駅から歩いて約十五分、水田にかこまれた静かなところにあります。学校がたん生してから八十年になります。

ぼくたちの学校は、幼稚部と小学部がありますが、幼稚部は四名、小学部は十七名、合わせて二十一名のほんとうに小さな学校です。ぼくは、平から通っていますが、遠い人は、汽車で二時間もかかる原町市から通っている人もいます。朝、早く起きて、出かけなければなりませんが、みんな、元気に通学しています。草野駅と学校との行き帰りは、先生といっしょに、交通事故にあわないように気をつけて集団登下校をしています。

聾学校は、耳の聞こえない人たちが勉強するところです。耳が聞こえないといっても、補聴器を使っていますので、音がぜんぜん聞こえないわけではありません。耳が不自由なぼくたちですけど、ふつうのお友達と同じ教科書を使って勉強しています。

ぼくたちの学校では、今年の四月から、近くのいわき市立草野小学校と交流学習をしています。まだ始まったばかりですが、いままでに、交流運動会交流プール学習をしてきました。交流運動会では、みんなもがんばって入賞した人もいました。ぼくも八十メートル走で二位になりました。草野小学校のお友達と仲よくなれて、うれしかったです。また、交流プール学習は、ぼくたちの学校では直径七・五メートルの小さなビニールのプールにしか入れなかったのに、草野小学校の大きなプールに入ることができて、たいへんうれしかったです。およぎもじょうずになりました。

学校生活も、春と秋の遠足、映画教室、運動会、学習発表会、写生大会、くりひろい、たこ上げ大会、ひなまつり、送別会といった楽しい行事がいっぱいあります。

この学校を卒業したら、郡山市にある本校の中学部へ進学します。お父さん、お母さんと別れてくらさなければなりまぜんが、くじけることなく、友達と協力し助け合ってがんばっていきたいと思います。

 

 

 

 

 


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