教育福島0065号(1981年(S56)10月)-047page
大信村立大信中学校
ぼくの学校わたしの学校
▼校舎
水泳大会◆
三 年
滝沢久美
私たちの学校は福島県の南端白河市より十二キロ離れたところにあります。
学校は周囲を山に囲まれたちょっと高台にあり、校舎は南校舎と北校舎に分かれ、北校舎は南校舎よりもちょっと高くなっています。校庭は南側に一段低く広々と広がっています。まるで段々畑みたいです。
校舎からながめる四季の景観は最高です。春は校庭の四方を囲む桜が満開になり、夏は太陽がさんさんと輝くなかで私たちはプールで水しぶきを上げて泳ぎ、秋は木々が紅葉し、冬はみないっせいに白一色の薄化粧。
私たちは、一年を通してこんなすばらしい自然の中で勉強ができることをうれしく思い誇りにも思っています。
学校をとりまく自然もすばらしいが校舎のまわりもすばらしい。PTAのかたが早朝の奉仕作業で、校舎南側にドウダンツツジの花壇を作り、今年の夏には、中庭に観察池を作ってくださった。
生徒会では今年もいろいろと計画を立て実行に努力しています。特に夏休み中に行う親子球技大会は、父親と男子生徒でソフトボール。母親と女子生徒でバレーボールを行います。親と子の交流を目的として行われますが毎年たくさんのお父さんやお母さん方が参加してくれます。親といっしょにプレーをし汗をかき、笑ったり、くやしがったり、手を取って喜びあったりそんな白熱した一日は、中学生時代の楽しい思い出の一つとなります。その他にも、水泳大会、いも煮会、なわとび大会、駅伝などがあり、どの行事も、三年生が中心となり、一、二年生を統率し、充実したよいものにしようとがんばっています。
生徒数百三十四名の小さな山の中の学校。こんなに豊かな自然にめぐまれた学校。私は自然の美しさが大好きです。そして何よりもわたしの学校が好きです。