教育福島0068号(1982年(S57)01月)-008page
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(一) いずれも、児童生徒一人一人を大切にした教育実践の姿がうかがわれるレポートである。
(二) 日常の教育実践の中から課題をとらえ、計画的に、着実に研究を積み重ねてきた努力が見られ、その研究態度に敬意を表したい。
(三) 平凡な素朴な研究であっても、丹念に、着実に実践して深めていったレポートがみられたことは、好感がもたれる。
(四) レポートとしての形式は整っており、付属資料も精選されており、表現も素直な分かりやすいものになつてきた。
(五) 今後配慮することについて
● 仮説と研究内容と検証との関連が甘い。検証過程を仮説に基づいて、もっときめ細かに進める必要がある。
● 一、二例の検証授業から結論を出すことは危険であり、わずかな資料や短期間の実践からの結果の判断は無理である。
実践過程(研究期間)、評価(研究による変容の度合)を吟味し、改善を図りながら進めることが大切である。
● 研究内容が焦点化されてきたことは良いが、子供の生活全体としての姿を見失わないよう、また、教科の場合には、その教科指導の本質を見失わないように注意することが大切である。
(六) これからの研究で考えたいこと
● 「児童生徒一人一人」ということは、どういうことを意味しているのかを吟味する必要があろう。それは、全くの個人ではなく、複数を意味し、その中での個人の指導をどうするかが課題になってくる。そのためには、新しい授業形態についての研究が必要になる。
● 「自ら考え、正しく判断する力の育成」ということが言われているが、これを授業でどう実現するか、どういう条件を授業の中で満すことなのかを研究することが大切である。
表1 管内別・学校種別応募数
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審査風景
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▲長谷川審査委員長(左)と栗原審査委員(右)
▼蜂谷審査委員
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表2 各教科、領域別応募数
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