教育福島0068号(1982年(S57)01月)-007page

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教育研究の推進

 

特集

 

教職員の研究論文を読んで

福島県教育庁義務教育課長

添田信一

 

県内の公立幼稚園及び小・中・養護学校教職員の研究論文募集も、第十一回を迎え、応募数は、昨年を十三編も上回る八十一編にも及びました。

この研究論文募集の趣旨は、「教職員の自主的な研究を推奨することによって、研究意欲や専門性の向上に資し、もって本県の教育の振興を図る」ことを目的としているものですが、この趣旨にそって、多くの先生がたが進んで応募されましたことは大変うれしく思います。

応募された研究論文を見ますと、いずれも、日常の教育実践の中から課題をとらえ、その解決のために長期間にわたり、着実に研究を積み重ねてきた成果をまとめられたもので、絶えず研さんにはげみ、児童生徒の健全な育成を目指して努力されている先生がたの真摯な姿がうかがわれ心強く感じました。

研究の内容は、各教科、道徳をはじめ、合科的指導、生徒指導、学校保健、幼稚園教育など広い範囲にわたっており、特に生徒指導、学校保健に関するものが例年になく多く見られました。

また、今回は、若い先生や幼稚園の先生がたからの積極的な応募がみられたことも特徴であり、まことに望ましいことであります。

今日における教師の教育活動は、単なる経験によるものではなく、これまでに蓄積されてきた研究成果に学びながら、実践研究を通じて得た理論に支えられたものでなければなりまぜん。そのためには、教師は科学的な実践研究の進め方についての正しい理論と方法を身につけ、常に研究的態度で教育実践に当たることが大切であります。

ここに、私たちは「教育研究」の必要性を見出すわけですが、本誌に紹介された研究論文や審査に当たられた先生がたの講評を参考にされて、教育実践の場が提起する課題の解決に積極的に取り組まれ、更に充実した研究と実践に励まれることを希望します。

 

第十一回 福島県公立幼稚園・小・中・養護学校教職員研究論文の審査結果について

 

一 応募数

 

昨年を十三編上回る八十一編の応募があり、教職員各位の研究意欲の高まりが感じられる。

管内別、内容別の応募数は、表1及び表2のとおりである。

 

二 入賞者

 

審査の結果は、表3のとおり十三編の研究論文を入賞とした。

 

三 審 査

 

(一) 審査基準

・研究対象、実践意図の適切性

・研究計画、内容の適切性

・資料及び解釈の適切性

・実践過程、評価の改善

・論旨の一貫性、まとめの適切性

(二) 審査の経過

各教育事務所及び義務教育課において予備審査を行い、十一月六日、次の審査委員によって本審査を行い入賞者を決定した。 (敬称略)

審査委員長

郡山女子大学短期大学部教授

長谷川寿郎

審査委員

学校法人電気学園福島高等学校長

栗原喜蔵

福島大学教育学部教授

蜂谷剛

 

四 講評

 

本審査に当たられた先生がたからいただいた講評の要点は次のとおりであ

 

 

 


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