教育福島0068号(1982年(S57)01月)-025page

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じる驚き、矛盾、比較、などが課題意識の基礎となる。 (資料2)

(三) 課題一覧表について(資料3)

1) 昨年度は「課題カード」を用いて課題解決学習を推進したが、課題意識の持続を図ることや単元目標との関連を深める意味で今年度は単元ごとに「課題一覧表」を用いることにした。

2) 「課題一覧表」は単元の小節ごとの目標を明確に把握した上で、主課題と補助課題とを記述した一覧表であり、補助課題を解決すれば主課題にせまることができるように考えてみた。

3) 課題解決に要する時間は一問につき十分程度で(中位層)、主に教科書を調べれば解決できる内容とした。

4) 単元の指導計画としても利用できるように配当時数も記入した。これは進度が一目でわかるので好評である。

5) 解決した内容が累積されるので上位層では予習、復習に、下位層では復習にも利用される。 (資料4・5)

(四) 単元の指導計画

1) 一単元内での課題追究の指導構想は資料6で示す通りである。

2) 課題一覧表を提示する前にレディネス把握のための準備テストを行い理解の不十分な内容については補充を加えた。この補充に要する時間は多くても一時限程度とした。準備テストの内容をフラッシュカードにして、事前テストやその後の授業などで、「既習内容との関連を強化するために活用することにした。

3) 事前テスト、事後テストは指導効果の判定や、指導法の改善点を見つけるために、全単元に位置つけることにした。結果の処理については、単に有効度指数を算出するだけでなく、スケロ−グラムにまとめることにより、一人一人の学習成立状況を分析したり誤答傾向や問題の難易程度など多面的な角度で授業を反省できるように工夫した。

4) 単元の学習が終了したのちに事後テストと個人の名前だけ記入されているスケローグラムを同時に配布すると生徒自身が単元の学習状況を深く反省するのに効果的である。 (資料7)

5) スケローグラムの記号は次の通りである。

◎ 最適化範囲(事前・後の差が五十点以上。)

○ 準最適化範囲(事後テスト七十点

 

資料3

昨年利用した課題カ−ド

資料2 課題場面の重要ポイント

 

資料2 課題場面の重要ポイント

資料4・5 課題一覧表の例

 

資料4・5 課題一覧表の例

 

 

 

 


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