教育福島0069号(1982年(S57)02月)-008page

○　教職員の志気を高め、組織を活かし、協力して経営に当たる。

　

二　教育課程の改善・充実に努める

　

○　教育課程の基準改善の趣旨の理解を更に深めるよう努め、教師の創意を結集して、編成し実施する。

○　学校の主体性を確立し、地域・学校・児童生徒の実態に即した教育課程を編成・実施する。

○　実施状況を常時反省し改善を進める。

○　「創意を生かした教育活動の時間」の内容・運営を改善する。特に、学校行事・児童(生徒)活動・学級指導とのかかわりについて検討する。

○　中学校における選択教科の履習については、可能な限り生徒の選択の幅を拡げ、内容・指導方法・評価についても吟味する。

○　小学校低学年における合科的指導も、その趣旨を理解し、積極的に推進する。

　

三　学習指導の質的な改善・充実に努める

　

○　教材の精選・重点化を図り、学習指導にゆとりを持たせる。

○　基礎的・基本的な知識・技能・態度を確実に身につけさせるよう努める。

○　自ら考え根拠に基づき正しく判断ずる能力、創造的な能力、主体的に学習する能力を育成するため指導計画、指導方法の改善を図る

○　個性・能力に応じた指導を工夫する。

○　教材教具(教育機器)の適切な使用、学校図書館の効果的利用を工夫する。

　

四　道徳教育の充実に努める

　

五　特別活動の充実に努める

　

六　生徒指導の充実に努める

　

七　へき地・小規模校の教育の充実に努める

　

(以上「各教科等指導の重点」参照)

　

八　体育、保健・安全の指導を充実する

　

○　学校教育全体を通じ体力の向上を図る。

○　生命尊重を基盤とし、保健・安全の指導を徹底する。

　

九　教職員研修の効率的推進に努める

　

○　日常の教育活動と直結した研修活動を推進する。

○　個人研修を充実し、それを基盤とする共同研修を積極的に進める。

○　授業研究を効果的に推進する。次に各教科等の指導の重点を掲げる。

　

国語

　

小学校

　

国語を正確に理解し、表現する能力を養うとともに、国語に対する関心を深め、言語感覚を養い、国語を尊重する態度を育てるようにする。

なお、指導に当たっては、「言語の教育としての立場を一層明確にする」の基本方針に基づき、言語活動の重点化を図り、言語表現力を高めるよう配慮する。

更には、各学年の目標や各領域の指導事項を教科書との関連で確かめ、単元、題材、単位時間のねらいを明確にして学習活動を展開する。

　

一　国語科における基礎的な能力を高めるよう指導を工夫する

　

(一)　漢字や語句等の言語事項の指導を重視し、指導計画や指導過程に位置づけて指導する。

また、必要に応じ、取り上げて指導することを考慮するなどして、一人一人が確実に基礎力が身につくよう指導を工夫する。

(二)　書写の指導に当たっては、硬筆・毛筆の関連を重視して指導計画を再検討する。

また、指導に当たっては、字形・筆順・字画・配字等の基礎的技能を高めるよう工夫するとともに、指導のねらいに照らした具体的な評価によって、望ましい態度、習慣を養うようにする。

(三)　聞くこと、話すことの指導に当たっては、「表現」、「理解」の関連を考慮し、特に「正確に聞きとること」と「的確に話すこと」に重点をおき、内容、教材を十分検討し、指導計画を吟味して、ねらいを明確にして指導する。

　

二　作文の指導を計画的に行い、文章表現力の向上を図る

　

(一)　作文を主とする指導計画を検討し実際に書く時数を確保する。

その際、各学年の目標や指導事項を教科書との関連で確かめ、いつ、何を、どのように書かせるかという技能面の指導内容を十分検討し計画する。

(二)　作文活動をとおして、児童の思考力を高めることを重視し、物の見方考え方、感じ方を深め、表現することがらを豊かにすることができるよ